鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

付加疑問文

2015-09-18 10:52:08 | Weblog

朝夕、めっきり冷え込んできて、例年だと、お彼岸の頃まで、残暑だったりするのに、今年の夏は、あっさりと去ってしまったようだ。


最近・・・というか、この頃の書物の書き手というのは、読者によりフレンドリーに・・・という目的なのだろうか・・・

~~~ですよね?

という文体が多くみられるようになったような気がしている。

英語では、付加疑問文という文法になると思うのだけれど、

You have a car, don’t you? (あなたは、車をもっていますよね?)

Car 以降の do not+ 代名詞 という文型。

私的には、この『~~~ですよね?』という言葉が、あまり好きではない。

何だか、なれなれしい感じが否めないし、念を押す・・・というか、シツコイというか、そんなイメージがあるので、会話は、もちろん、文章にされると、ムッ!としてしまう。

最近は、ほとんど他人と会話することもないから、この『~~~ですよね?』と言う言葉もほとんど聞かないけれど、その分、文章に書かれると、イライラしてしまう。
スピリチュアル系の作家の方に多い様な気がするけれど、職業用語になっているのかどうか?

失業とその同時期に起こったことが、所謂『トラウマ』になってしまったようで、未だに、入眠時に、フラッシュバックしてくる。
それの対処療法として、ちょっと、スピ系の本など読んでみたら、この始末である。

一時的の治まっては、いたのだけれど、節目の2年目を迎えた先月の終わり頃から、また酷くなってきた。


なかなか、治らないんですよね?


ああ・・・イヤな使い方をしてしまった・・・。








第21回目の観月会

2015-09-16 08:23:39 | Weblog

朝夕、めっきり涼しくて、秋らしくなってきた。

今年は、9月になってからの残暑が、あまりなくて、秋の訪れは早いようだ。


昨日(15日)は、月に一度の観月会。
回を重ねて21回目である。

先月は、同じ時間(19時)でも、まだ明るさが残っていたのに、昨日は、もう既に陽が沈み、あたりは、宵闇に包まれていた。
お客さんは、私達の他2組で、久々に静かな雰囲気の中、今月のテーマ・仲秋の名月に因んだお料理が次々に、供される。

器の中の満月。
雲丹、栗、かぼちゃの色彩を、月に見立てた見た目にも、秋色。

茸類、葡萄(ぶどう)、秋刀魚(さんま)、梨・・・秋が、いっぱいだ。

夏の暑さに疲れた身体には、酢を上手につかった調味料が、食欲をそそる。
上手な使い方だな・・・と思う。

毎回なのだけれど、私は、おなかがいっぱいになるとすぐに眠くなってしまう。
運転を相方に任せ、グーグー眠ってしまった。

この10日間、自宅の外へは、出ていないので、正に、10日ぶりの外出である。
相方とも、10日前に、映画を見たきりなのであった・・・(引きこもり度がますます上がっている)。





災害その後。

2015-09-12 23:55:50 | Weblog

くもりがちな晴天。

蒸し暑い残暑。


半世紀に1度・・・などと言われる今回の台風被害。
市内西部を南北に流れる氾濫が稀な比較的大人しい川も、堤防決壊は、かろうじて免れたようで、隣県の鬼怒川のような大規模な被害は、免れたけれども、3カ所ある給水施設の2つが機能しなくなったらしく、市内では、給水車の出動と相成った・・・とニュースは、伝えている。

近隣の家人の老人フレンドによると、水道の出が悪く、復旧には、4,5日かかるとのことで、洗濯、お風呂などが不自由しているとのことだった。

・・・ウチは、井戸水なので、洗濯、ジャンジャン、お風呂のお湯も不自由なく使えている。

溢れると即、災害。
災害が起こると、断水。

水・・・まことに、もろ刃の剣のようである。
無いと死活問題。

森羅万象・・・自然は、素晴らしく、そして残酷だ。




水神

2015-09-11 10:31:20 | Weblog

昨日、居住地市内に、大雨特別警報が出て、市内の西側を流れる川の氾濫が、ニュースで伝えられた。

河岸の大学、市役所の駐車場など、車が水没している。
車のエンジンルームに水が入れば、もう車としては、使えないのかもしれない。

同じ市内に居ながら、私の住んでいるところは、河川敷から、車で、15分くらいのところだから、被害は、免れたけれど。
1日中、テレビを見ていた。

某・国営放送は、深夜も水害地域のLIVEを続けている。
気象庁の予報課長の顔も覚えた(ちょっと変わったお名前の方だ)。
自宅に戻ることも叶わぬのだろう。
災害が、進行形だ。
1秒後に水が押し寄せてくるかもしれない。


この川は、氾濫しない・・・大人しい川だった(・・・ハズ)で、これまで災害という災害は、無く、住み易い地域だと思っていた(・・・と言っても、昔は、平和な街であったけれど、工場勤務の外国人なども増えたし、外国人には、関係がないと思うけれど、殺人事件なども起こるようになって、治安の程は、悪くなる一方である・・・)。

昨日(10日)の午後になって、豪雨の地域が、隣県に移って、そちらの河川の堤防が決壊して、大規模な災害となって、市内が水に浸かっている。

救助活動も続いていて、24時間経とうとしている。

かなりの暴れ川のようだ。

水神の力は、計り知れない。

住宅など簡単に流れて行ってしまった。


水は・・・。

カタチがない。

コップに入った水も、河の水も同じ水だ。
水がないと生きて行けない。
けれども、ひとたび、濁流となって、牙をむく・・・。


水神・・・。

鎮まりたまえ・・・。




大雨特別警報

2015-09-10 08:55:11 | Weblog
 
昨夜より、雷と大雨。

私の居住地は、大雨特別警報が、発令されて、甚大な災害が起こり得る可能性が、高い異常事態であるとニュースは、伝えている。

ツィッターなどでも、市内西側を流れる川の画像が、次々と。
河川付近の住民の方の避難の映像が、ニュースで流れる。

国道・県道ともに冠水しているようで、自宅の東側の県道も、車の速度が遅い。
隣の田んぼも湖と化している。

物凄い雨量であるようだ。

消防車のサイレンがひっきりなしである。

不安な一日になりそうだ。


終日雨。

2015-09-09 23:06:09 | Weblog

9月9日は、重陽。

奇数の重なる日で、陽の気が強いとされている。


台風の営業で、終日、雨ときどき、豪雨、雷、突風・・・といった荒れ模様で、市内でも、河川流域には、避難勧告が出されたらしい。

雨続きで、気圧が低いから、身体も怠い(・・・そうでなくても怠いけど・・・)。
雨の音を聴いていると、眠くなる(雨の音がなくても、眠いけど・・・)。

眠気と怠さと暇のトリプル攻撃で、動けない状態だ。

まぁ・・・いいか・・・。
どうせ、台風で、大荒れなんだから、不要不急なひとは、自宅に避難すべし・・・。

うとうと・・・雨の日。台風の日。

終日の雨続き。

ザァザァを通り越して、ゴゥゴゥになっている。




新栗ほっくり・・・。

2015-09-08 21:51:30 | Weblog

終日、雨。

雨脚強くなる。


庭の栗の木が、少しだけれど、実を付けて、それが、ぽとぽと落ちてきて、食べ頃。
毎朝、家人が、拾いに行く。
9月の初日は、5個。
次の日は、8個
昨日は、大量で、14個。

スーパーなどでも、生栗は、出ているけれど、どうも去年の保存品で、鬼皮が痩せて、萎びているように見える。

採れ採れの新栗は、つやつや、ぴかぴか。
茹でて食べる。

焼き栗っていうのは、どうだろう・・・。
まだやったことはないけれど、天津甘栗なんてのは、焼いているのだと思う。
大気汚染やら爆発やら、レアメタルの採掘???やらで、あの大陸は、汚染されまくっているから、輸入品は、極力避けては、いるけれど・・・。

でもね・・・。栗の加工品って、大抵、あの大陸産よ?

どうもそうらしい。

国産の栗なんざ、鰻と一緒で、高嶺の花だよ。

栗だとか、サツマイモだとか、秋になって、美味しいもので、女性で、嫌うひとは、あまりいないと思うけれど、そのまま加熱して食べてよし、栗なら、ケーキのモンブランとか、マロングラッセ、栗ようかん。さつまいもなら、スイートポテト、芋ようかん、土手の芋金なんて銘菓もあったけれどな。
某デパートの地下で、いつも行列が出来ていて、沢山か買いたいけれど、日持ちがしないので、せいぜい2箱・・・それを買うのに、45分の行列。

お菓子類にもってこいの素材だけれど、新栗は、水につけて、鬼皮をふやかして、剥いて、栗ご飯なんてのも、秋ならでは。
小豆と一緒に炊いたりして、ちょこっと贅沢な秋のお膳。

裏の雑木林では、どんぐりが落ちてきた。

ぽとり・・・ぽと・・・ぽと・・・夜中に、カッッーン。

落ちてくる秋。

秋が空から、落ちてくる。




マシュー・ボーン『白鳥の湖』 3D② 

2015-09-07 22:34:07 | Weblog

台風接近中で、本降りの月曜日(・・・お勤めしている方は、うんざり・・・ですかね?週明けの雨は、は、気が沈む。雨の中、外出したくない。事務所についてしまえば、なんのことはなくて、静かに仕事ができそうな気は、するのだけれど)。


予備知識なしで見たマシュー・ボーンの『白鳥の湖』だけれど、鑑賞後、調べてみると、これは、同性愛の苦悩・・・というのが、メインテーマだったようだ。

オリジナルの白鳥の湖は、ジークフリート王子と魔王のせいで、白鳥になったオデット姫の物語で、二人の仲を干渉するのが、魔王とその娘オディールだったよな・・・。

・・・で、マシュー・ボーン版は、現代の(・・・携帯電話、パパラッチなどの現代のアイテムが登場した)王室の未来に冠たる王子様とその母親の女王様、そして、男性の演じる白鳥(スワン)という布陣だった。

・・・舞台は、イギリス・・・ってことでいいんだろうな。
イギリスは、少し前までは、同性愛は、ご法度だったから、やはり衝撃的な作品と言っていいのかもしれない。
小説家のオスカー・ワイルドしかり、天才数学者のアラン・チューリングしかり・・・同性愛者=犯罪者扱いだったようだから・・・。

男性の白鳥軍団は、いかにも、ゲイ・テイストで、女性からみた美男・・・という感じではなかった。

オデット・オディール役を男性が演じて、ザ・スワン、ザ・ストレンジャーという設定である。

それにつけても・・・。
この男性の白鳥軍団は、素足だった(・・・少なくとも、トゥシューズを履いていない)。
上半身は、裸体(白い粉をまぶしているいる)で、可愛らしい羽毛を連想させる膝くらいまでのパンツが白鳥らしい。

女王の衣装が、ノーブルで素敵だった。
赤、ブルー、寝間着でさえ、ショールカラーで、品格があった。

バレエダンサーは、重力さえも凌ぐ・・・軽く跳躍するのがどれ程、難しいことか・・・。
重力に捉われない空間を見事に演出していた。
(因みに、本邦では、坂東玉三郎さんが、舞台上で、重力に捉われない演技をされる方である)

物理的要因をはねのける身体能力・・・バレリーナ恐るべし。




マシュー・ボーン『白鳥の湖』 3D 

2015-09-06 20:10:53 | Weblog

雨脚、ときどき強くなる日曜日・・・。


昨日(5日)は、午後から、相方の会社で、小口現金出納帳の記帳と証憑整理のアルバイト5時間。夜から、隣市のシネコンで、マシュー・ボーンの『白鳥の湖』を鑑賞に出かける。
公開期間が1週間しかない・・・バレエ舞台を撮影した映画で、白鳥を演じるダンサーが全員、男性だという異色と言えば、異色な舞台。


相方は、この映画のポスターを見て、

『コレは、絶対、見逃せないわ!』

と思ったとのことで、たしかに、物凄いポスターだった。
それを見せてもらって、

『うん。確かに、コレは、絶対見逃せないわ!』

ということで、即決した映画だった。

私は、バレエは、ちと苦手で、同じ舞台系でも、ご遠慮申し上げていた。
あのトゥシューズの先で、全体重を支えて踊る・・・というのも、なんだか、無理があるように思えるし、ちまちまっとした動きも不自然だし・・・物理と人体に不合理なモノとの認識が強かった。

かてて加えて、バレリーナは、ビジュアル重視で、顔とスタイルで、足きりされる職業・・・つまり、ヒトとして、まず美しく生まれないと叶わぬ職業だから、子供の頃、バレリーナの塗り絵をするたびに、私には、関係のない職業だと思っていたから、私も、バレエを無きモノとして、私の世界から除外していたのだった。

たしかに、ヴィジュアルが、合否の最低ラインにある。
・・・ただし・・・(どんな職業でもそうかもしれないが)、その最低ラインを突破しても、更に、自分の身体を自在にコントロールし、かつ、重力からも自由であるかのように、見せる力をつけるには、並大抵の努力では、ないことを知った。
ヴィジュアルで選ばれても、天性の素質と身体能力、運動神経に恵まれていなければ、その先へ行くことができない・・・非常に、難しい職業であった。

ヴィジュアルで、落された人は、幸せである。
その先の地獄を見なくてすむからだ。
そして、その地獄をみた人たちが供する最高の演技を、こちら側から見ることができる。

マシュー・ボーンの『白鳥の湖』は、普通のバレエの演目とは、一線を画している。
現代、女王が君臨するある国で、抑圧された繊細な神経の持ち主の王子と一羽の白鳥との出会い。王子の内面と外界は、絶対に一致することはない。

オリジナルのオデット姫や黒鳥オディールを演じるリチャード・ウィンザーの野性味と王子役のドミニク・ノースの繊細さ、正統派?のプリマで、高貴な女王役のニナ・ゴールドマンの美しさを堪能できる。一度、生の舞台が見てみたい。





フロー&ゾーン

2015-09-04 22:50:06 | Weblog

蒸し暑さ復活。

一昨日の深夜に見た某国営放送のテレビ番組を見ていて、ロボット犬AIBOの修理終了を知った。

(まだ飼い主がいたのか・・・!)と思ったのが本音なのだが、ふと、このロボット犬AIBOの開発者で、元ソニーの技術者でもある天外伺朗氏の著書を思い出した。

この拙ブログでも過去に記載した。

『運命の法則』という著書である。

その本の中に、ソニー創設者・井深大氏の直筆の3行が掲載されていた。

美しい字体で、『会社創立ノ目的』とある。

(以下、引用)
『一、真面目ナル技術者ノ技能ヲ最高度ニ発揮セシムベキ自由闊達ニシテ愉快ナル理想工場の建設』

その思想から、ウォークマンが誕生し、AIBOを開発した。
他の企業の誰もが、考え付かなかった歩きながらカセットテープを聞けるウォークマン。
ロボットを家庭に供する。

ソニーは、ワンダーランドだった。

そんなソニーを、天下氏は、ミハイ・チクセントミハイ博士のフロー理論から、ソニーは、会社全体が、フローだった・・・と書く。

フロー理論とは、自らの内部からこみあげてくる喜びや楽しさを追求すると、ヒトは、『フロー』と言う状態に入ることができる。

フローは、ヒトにとって、喜びや楽しみの源泉であり、なおかつ、好運を招きよせる・・・とある。


もうひとつの『ゾーン』。
こちらは、米国のマーク・ダグラス氏の著作。
相場心理学でいう・・・『恐怖心を感じず、悩まず、淡々と直感的に行動し、反応』できる状態。

欲とカネに群がる群衆の中で、僅かなミスが、数千万、数億、数十億の損失につながる株式トレーダー向けに書かれた本である。

フローは、ワクワク感の伴う状態で、ゾーンは、明鏡止水の心境。
どちらも、対極にあるようだけれど、根本は、ひとつなのではないだろうか・・・とわからないながら、そう思う(或いは、全く違うかもしれないが・・・)。

失業して、もう随分時間が、経った。
もし、この先、仕事を持つことが許されるなら、私は、仕事で、フローとゾーンといった体験をしてみたいと思っている。

今度は、隷属し、有無を言えぬ奴隷作業者ではなく、本当の仕事人として・・・(今更、遅いかもしれないが)。