蒸し暑さ復活。
一昨日の深夜に見た某国営放送のテレビ番組を見ていて、ロボット犬AIBOの修理終了を知った。
(まだ飼い主がいたのか・・・!)と思ったのが本音なのだが、ふと、このロボット犬AIBOの開発者で、元ソニーの技術者でもある天外伺朗氏の著書を思い出した。
この拙ブログでも過去に記載した。
『運命の法則』という著書である。
その本の中に、ソニー創設者・井深大氏の直筆の3行が掲載されていた。
美しい字体で、『会社創立ノ目的』とある。
(以下、引用)
『一、真面目ナル技術者ノ技能ヲ最高度ニ発揮セシムベキ自由闊達ニシテ愉快ナル理想工場の建設』
その思想から、ウォークマンが誕生し、AIBOを開発した。
他の企業の誰もが、考え付かなかった歩きながらカセットテープを聞けるウォークマン。
ロボットを家庭に供する。
ソニーは、ワンダーランドだった。
そんなソニーを、天下氏は、ミハイ・チクセントミハイ博士のフロー理論から、ソニーは、会社全体が、フローだった・・・と書く。
フロー理論とは、自らの内部からこみあげてくる喜びや楽しさを追求すると、ヒトは、『フロー』と言う状態に入ることができる。
フローは、ヒトにとって、喜びや楽しみの源泉であり、なおかつ、好運を招きよせる・・・とある。
もうひとつの『ゾーン』。
こちらは、米国のマーク・ダグラス氏の著作。
相場心理学でいう・・・『恐怖心を感じず、悩まず、淡々と直感的に行動し、反応』できる状態。
欲とカネに群がる群衆の中で、僅かなミスが、数千万、数億、数十億の損失につながる株式トレーダー向けに書かれた本である。
フローは、ワクワク感の伴う状態で、ゾーンは、明鏡止水の心境。
どちらも、対極にあるようだけれど、根本は、ひとつなのではないだろうか・・・とわからないながら、そう思う(或いは、全く違うかもしれないが・・・)。
失業して、もう随分時間が、経った。
もし、この先、仕事を持つことが許されるなら、私は、仕事で、フローとゾーンといった体験をしてみたいと思っている。
今度は、隷属し、有無を言えぬ奴隷作業者ではなく、本当の仕事人として・・・(今更、遅いかもしれないが)。