雨脚強くなったり、弱くなったりの終日雨の金曜日。
気温20℃に届かず、寒いくらいで、秋・冬服などが入用な季節である。
・・・面倒だね・・・衣類の入替は・・・(そんなに所有していないにも関わらず)。
この数週間というもの、かつて小中学生を中心に、囲碁ブームの広がりをみせた第一の要因である『ヒカルの碁』のアニメーションを、YOUTUBEで見ていて、もう20年位前の漫画なのね・・・と思う。
今見ても、充分面白いし、以前、テレビで見ていた頃のことを思い出す。
平安時代の天才碁打ちで、宮中の囲碁指南までのぼりつめた藤原佐為が、ライバルの卑怯な手段によって、宮中を追われ、入水自殺をはかるが、成仏できず、千年を彷徨い、現代にいきる進藤ヒカル少年に憑りついて、ヒカルをプロ棋士に育てるまでの物語。
『神の一手』に一番近いとされる塔矢行洋を父に持ち、自らも、プロを目指す囲碁界のサラブレットの塔矢アキラを始め、塔矢門下の緒方九段、桑原本因坊、倉田五段は、早くから、ヒカルの才能(実は、藤原佐為)に、着目する。
囲碁は、宮中での貴族の遊び。
宮廷女官だった紫式部や清少納言が碁を打ったという話もあるし(『烏鷺寺囲碁異聞 式部少納言碁盤勝負/篠田達明・著』)、雅な遊びである(一説には、地を取り合うことから、百姓の遊び・・・とも?)。
囲碁と相対するのは、将棋かもしれない。
同じ、テーブルゲームの一種だけれど、囲碁のように、白と黒だけではなく、各駒に、役割とルールがある。
西洋では、チェスなどが同種のゲームと言えようか。
いづれにせよ・・・あまり頭が悪いと出来ないゲームでもある。
私は、囲碁・将棋とも、多少は、打てるが、小学生にも劣るくらいだから、頭が悪いのだ。
一手先を読むこともせず、短気だから、ここと決めたら、ココにしか打てない猪突猛進だ。
囲碁のドラマよりも、将棋の方が、一般的だったような気がするが、今では、どうなのだろうか?
先述の『ヒカルの碁』と同時期か、或いは、多少、タイムラグがあったのか、記憶に薄いのだけれど、将棋漫画の『月下の棋士』は、面白かった。
特に、実写版の森田剛さんとライバルの田辺誠一さんは、ぴったりだったな。
『ヒカルの碁』は、実写版は、なかったような気がするが、もし、実写でやったらどうだろうか?
タイトルは『ヒカル』だけれど、実際は、藤原佐為が、本当の主人公なのだろうと思う。
現代で、烏帽子、水干の似合う人といったら、野村萬斎さんあたりだろうけれど、やはり、ヴィジュアル勝負の藤原佐為である・・・これは、やはり、天海祐希さんでしょうかねぇ???光源氏もやっちゃったしさ・・・。
それにつけても・・・現代のプロ棋士と藤原佐為の闘いが見たかったのだけれど、残念ながら、藤原佐為は、成仏してしまったようである。