鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

タダ程、高いものはない・・・???

2019-03-16 23:57:21 | 社会・経済

曇りがち。宵のうちにわか雨。

某・三人の太郎さんのキャリア通信会社と契約をしていると、時々、ドーナッツ無料だったり、百円均一ショップで、好きな商品(税抜き100円のものとか)と交換できるクーポン券が配布される(私は、提供する側が、しきりに『貰える!』を連発する在り方が気に入らない。ユーザーを貰い乞食扱いしている感を否めないからである。バカ高い通信料金を取りながら、『貰える』などの上から目線にもハラが立つし)。

今迄は、100円か200円くらいの品物が多かったのだけれど、今回は、某・1stリテイリングから発売されている価格990円(税込み)の機能性インナーの引換券が配布された。

今迄のドーナッツや百均の引換券と違うのは、某・1stリテイリングの携帯端末用アプリを、スマートフォンにダウン・ロードしなければならないということで、コレで、携帯電話キャリアに登録してあるユーザーの情報が、アプリをダンロードさせた1stリテアリングと(良く言えば)共有・・・悪く言えば、情報のダダ漏れ・・・というか・・・。

今や、情報=カネ。

ユーザーは、990円の機能性インナー欲しさに情報を売るわけだ
損得で考えるなら、明らかに、ユーザーが損をする訳で。

目に見える損失以外の・・・例えば、アプリをダウンロードした時点で、シツコイくらいに着信されるメール。
コレを見たり、消去したりして、まず時間を消費する。

某・1stリテイリングの商品は、『安価』さだった。
デザインは同じだが、豊富な色の選択肢。

そんなウリだったけれども。

最近は、異種業務間提携が多い。通信会社とアパレル業界のコラボレーション。
ユーザーの囲い込みというヤツなのかどうか・・・。

いづれにせよ。

タダ程高いものはない・・・というのは、たぶん、正しいのだろうと思っている。

引換クーポン券を『貰える』のではなく、情報と引き換えるのだということを忘れると、高くつくことを忘れてはいけない・・・と思いつつ、機能性インナーを引換えて、貰ってしまった阿呆な私であった。



映画:翔んで埼玉

2019-03-15 23:23:23 | 演劇・映画
 
霞がった春の週末。
それでも、まだ、風は冷たい。


本日は、早朝より、相方と映画『翔んで埼玉』を観に隣市のシネマ・コンプレックス迄。

『翔んで埼玉』映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ)
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ムビチケ


原作は、少女漫画家の魔夜峰央。

このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 (Konomanga ga Sugoi!COMICS)
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宝島社


『パタリロ!』などのギャグ的要素の強い漫画家だけれど、そのビアズリーを連想させるような繊細な線で、そのギャグをかますか・・・というギャップがあったりする。

映画では、原作にほぼ忠実なキャラクターが配され、首都・東京の隣県というだけで、受難の埼玉?県民の歴史を如実に物語るあたりなんとも・・・。

自虐ギャグ満載で、それでも、埼玉は、ジワジワと世界制覇?に向けて、日夜活動しているあたり・・・。

魔夜峰央のストーリの根幹は、同性愛(ボーイズラブ)であるけれど、主人公ともいえる埼玉県出身の麻実麗役のGACKTを始め、二次元の紙の上の世界から抜け出たような伊勢谷友介、京本政樹といったヴィジュアル系の俳優の起用で、現実世界からの乖離を楽しめる作品となった。

本編のヒロイン???というか・・・壇ノ浦百実(少年)役の二階堂ふみは、ちょっとイメージに合わなかったように思うんだけれど・・・。
もっと細身で、少年っぽい女優の起用がなかったものか・・・と考えてみたのだけれど、思い当たる役者がいなかった。
・・・二階堂のつけまつげが、くどすぎるというか・・・。
金髪のウェービーなおかっぱのヘアスタイルの似合う女優って誰だろう・・・?
あくまでも、細身・・・少年の(魔夜峰央の描く)美しさを表現できる女優(或いは俳優)って・・・。

それでも・・・翔んで埼玉の原作の面白さの勝利であった。

魔夜峰央の他の代表作『パタリロ!』を実写化するなら、バンコラン少佐は、是非、GACKTか、伊勢谷友介に演じて貰いたい・・・などと思ってしまった。


そして、関東地方と呼ばれる地域は、東京都・神奈川県人以外の千葉・茨城・群馬・栃木の住民は、全てディスられる地域であることを知ったというか・・・特に、北関東に住む我身が、都内へ赴くには、通行手形がいるのか・・・。
そして、隣県に向かうには、パスポートがいるらしい・・・なんてのは、冗談だけれど・・・。








バード・ウォッチング・春の鳥達。

2019-03-14 22:55:22 | Weblog
 
朝から、冷たい風の強い乾いた埃っぽい春の一日。


居室裏の雑木林に春を告げる鳥達が、訪れ始めました・・・なんてことは、数日前から、書いておりますが・・・。

私の居住地で、目視確認できる野鳥で、数が多いのは、言わずと知れた『雀(スズメ)』さん達。
小さく、地味で、目立たず、大量?に居るあたり、珍しくもなんともない野鳥です。

数も多く、その色と強靭な嘴(くちばし)で、他を威嚇し、堂々としている鴉(カラス)。

あとは、キジバトとか土鳩くらいしか、居ないのだろうなぁ・・・等と思っておりました。

通年ですと、この4種類くらいが、生息しているようです。

春には、鶯(うぐいす)が、その小さな身体から想像できないような大声量で、春を寿ぎます。

先日、キツツキの仲間の『アカゲラ』を発見したときは、何やら驚きでした。
春だけ来るのか・・・通年いるのか・・・?そのへんは、謎です。

そして、新人さんを見つけました。

雀より少し大きいくらいかな?と思いますが、居室窓より、眺めるので、距離感が分からないので、実寸が、つかめないのですが、背中側の首が、鶯色。
白地の首からおナカにかけて、ネクタイのような黒いラインの入った四十雀(シジュウカラ)と思われる鳥が来ました。
割と窓の近くの木に止まってくれたので、メガネをかけ、演劇鑑賞用の双眼鏡(オペラ・グラス)で、暫く観察することができました。

PENTAX(ペンタックス) フラビーノ ライト シルバー FB・7
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ペンタックス


私は、不器用なので、演劇など見ている時に、双眼鏡を使うのが苦手で、焦点を合わせることがなかなかできず、モタモタしてしまったりするのですが、バード・ウォッチングもなかなかに難しく、演劇は、舞台の上だけの狭い範囲ですが、裏の雑木林の中を、自在に飛び回る鳥達を追うのが、難しく、焦点を合わせられないまま、飛び去られてしまったりすることが殆どです。

動いている小さな鳥に焦点を合わせても、なかなか見つけられなかったり、動体視力が、悪いのか、双眼鏡の中に捉えることに、難儀しています。

今の双眼鏡(フラビーノ9)を買う前に、使っていたのがフラビーノ8という倍率の少し小さいものだったのですが、無くしてしまいました。無くした場所は、大体見当がついているのですが・・・。

フラビーノ8の前は、単眼のオペラグラスを使っていましたが、双眼でも、ターゲットを捉えられないのに、単眼では、とても無理・・・でしたので、コレは、相方にあげてしまいました。


これを書いている途中で、フクロウの鳴く声も聞こえてきました。




珈琲と鴉(カラス)

2019-03-13 21:22:23 | Weblog

午前中は、穏やかだったけれど、午後から強風。

居室裏の雑木林は、広葉樹林が殆どで、冬になると落葉して、樹々の枝だけになってしまうので、春から夏の間の葉に隠れて見えないものがみえていたりします。

午前中、珈琲を飲みながら、外を見ていると、鴉(カラス)が二羽、行ったり来たりしているので、ふと見上げてみると、木の枝に、巣をかけておりました。

(↓最近、お気にいりの珈琲)
小川珈琲店 有機珈琲コレクション ドリップコーヒー 10杯分
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小川珈琲


まだ造営中なのか、小枝を運んでいるように見えます。
演劇鑑賞用に買った双眼鏡で、覗いてみると、半円状の巣皿がありました。
(演劇は、全く御無沙汰で、この双眼鏡の出番がなかったのですが、最近は、バード・ウォッチングに使ったりしています)

カラスは、巣の素材に、木の枝だけではなくて、衣類を掛けておく金属製のハンガーなども使うようで、外の物干し竿にハンガーを掛けておくと、いつの間にか、持ち去り、巣材にしてしまいます。

造営中の巣のある木に、午前中は、忙しく往来していた二羽の鴉ですが、午後になると、ぱったりと来なくなりました。
強風のため一時中断なのでしょうか。

これから、広葉樹林が、芽吹いて、緑で一杯になる迄、あと1か月くらい。

まだ3月中旬だというのに、カエルが鳴きだしました。

春だねぇ・・・。

昨日、買ってきた塩ブリオッシュと苺ジャムと珈琲で、遅い朝食。
鴉の造営中の巣を眺めていた春の一日・・・。

(↓この絵本も好き)
からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))
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偕成社


春告鳥(はるつげどり)②

2019-03-12 22:11:00 | 自然・気象

気温18℃。

日中、車の中は、既に、夏・・・。


朝、鶯(うぐいす)の鳴き声で、目が覚めました。
昨日か一昨日か・・・そのあたりから、鶯は、鳴いていたように思いますが、はっきりと聞いたのが今朝。

鶯は、ホーホケキョ と鳴きますが、ホトトギス(沓手鳥、杜鵑、不如帰、時鳥・・・いろいろと漢字が変換されます。いろいろな漢字があるもんだ・・・と思います)も、ホーホケキョと鳴くので、或いは、ホトトギスかもしれません。
私には、区別できません。

いつもは、3月の初め頃に鳴くようですが、今年は、少し遅いような・・・?
季節は、半月程、早いペースで進んでいるのに・・・。

ウグイスなのか、ホトトギスなのか・・・定かではありませんが、例年のように、たどたどしくなく、初鳴きから、朗々と鳴いておりました。

日中も時々、鳴き声が聞こえてきて、ベランダで、外を眺めながら、珈琲を飲んで、春風の午後を、楽しみました。


夕刻・・・。
日も暮れて、夕食を終えて、やれやれ・・・と思って、テレビを付けようとすると、懐かしい夜友の声がしました。

フクロウかミミズクか・・・コレも私には、判別できませんが、あの優しいビブラートは、まさに、夜友・紋次郎。


季節は、完全に春ですね。

春告鳥の朝と夜。

ホーホケキョーと、ホーッ、ホッホホー。


春が来たよと歌っています。



ただ星灯りだけが美しかった8年前の今日・・・。

2019-03-11 23:41:54 | Weblog

午後まで、雨降ったり止んだり。
夕刻よりお天気回復するも、北西の風強し。

風の強い夕刻、西の空には、細い細い三日月。

夕暮れもだいぶ遅くなって、桜の蕾も目立ち始めた・・・。

蕾(つぼみ)という字は、『くさかんむり』に『かみなり』。

春雷が、起こると、蕾も花咲く・・・ということなのかな?


8年前の東日本大震災のときは、寒かった。
停電が、12時間続いて、炬燵もつかず、残り少なくなった灯油で、薬缶の残り湯で、お湯を沸かし(断水で、水もでなかった)、カップ麺を食べた。

大きな揺れが、時々襲ってきて。

トランジスタラジオのニュースだけが、唯一の情報。

暗く寒い部屋・・・。

停電の街は、真の闇。
星灯りだけが、唯一の光源。
電気は点かぬのに、あまりにも美しすぎる星空・・・。

8年前の今頃は、不安の中に居て・・・

電気が回復して、熱いお風呂にはいれるまで、あと4時間待たねばならなかったのだった・・・。




春の嵐

2019-03-10 23:33:43 | Weblog

午前中は、春らしい晴れだったけれど、午後から、下り坂。
夜から、風を伴う雨・・・。


南岸低気圧という・・・太平洋沿岸を進む低気圧の影響で、今夜から、大荒れ・・・という予報なんですが・・・。
この南岸低気圧が、冬に発生して、太平洋沿岸を通過すると、上空の寒気によっては、大雪になるし、春から夏だと、台風のような嵐となるようで・・・。

少なくとも・・・21世紀になる前には、『南岸低気圧』なんてのは、無かったというか・・・あまり発生していなかったとか、発生しても、大した影響もなかったというか・・・そんな感じだったような記憶です。

『南岸低気圧』という言葉自体も、最近、聞くようになったのだけれども・・・。

山の下を風が通ると『嵐』という漢字になって、易経では、『山風蠱(さんぷうこ)』。
『蠱』は、虫が蠢いているようで、気持ち悪い漢字ですが・・・『蠱惑的な美女』なんていう風にも使いますかね?

昔から春の嵐は、メイ・ストーム(5月の嵐)なんていう言葉があったりして、4月の晩春から、5月の初夏にかけて起こる気象現象のひとつでしたが、最近は、メイ・ストームの前に、もうひとつ嵐のシーズンが、あるようになったというか・・・。

『月さま、雨が・・・。』
『春雨じゃ。濡れて参ろう。』

・・・は、月形半平太(武市半平太)と舞妓・雛菊。
新国劇でしたかね?

月形半平太 FYK-152-ON [DVD]
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まあ、春雨は、しとしと・・・そぼ降る雨のイメージは、やはり20世紀のものなのかもしれません。

雨の降り方も、情緒ってもんが、無くなったねえ。
南岸低気圧なんて、がさつな雨の降り方だよ。

日本的ではないのかも???

春の嵐と言えば、ドイツの文豪ヘルマン・ヘッセの小説でしょうかね???

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春の速度/蜂/蜂蜜

2019-03-09 21:21:21 | Weblog

明け方は、氷点下だったけれど、日中は、15度越え。

今年は、2月の半ば頃から、もう春が来たように気温が、上昇する日が続いたので、今年も、きっと、春を、すっ飛ばして、いきなり夏日・・・なんてことになるんじゃないだろうか・・・と思う。

昨日は、日差しは、暑いくらいだったけれど、吹く風は、冬のようだったのに、既に、蜂が活動していた。
平年なら今の時期に活動しているのは、たぶん蜜蜂の働き蜂くらいで、昨年の梅雨時から、死闘?を繰り返したスズメ蜂は、まだ活動をしていない・・・だろうと思う。

越冬した女王蜂が、これから、徐々に、目覚め、体力をつけ、たったひとりで、営巣を始めるのが、4月下旬頃から、5月の連休中ということなのだけれど、今年は、暖かい日が、続いているので、1か月くらい前倒しで、活動を始めるかもしれない。

基本的に、女王蜂が、営巣を始めてから、働き蜂が、成長するまで、スズメバチの攻撃力は、恐怖ではないようだ。
女王蜂は、産卵が使命だから、攻撃的ではないし、今の時期、働き蜂は、生まれていない。

女王蜂1個体から、数千匹の働き蜂が、活動するまで、あと3か月前後か・・・。


同じ蜂でも、蜜蜂は、可愛い。
コロン・・・としたフォルムで、せっせと花の蜜を集めている姿は、健気だし・・・。

最近、日本から、蓮華(レンゲ)畑が、消失していて、レンゲ蜜の価格が、ベラボウに上がっている。
50g入りの小瓶でも、1000円前後(くらい)するので、驚いた。
西洋蜜蜂の採集した蜜よりも、日本蜜蜂の集めた蜜の方が、高額である。
日本蜜蜂も、農薬のネオニコチノイド系化学薬品などにより、絶滅の危機にさらされているらしい。

昔は、蜂蜜と言えば、レンゲ蜜だったのになぁ・・・。

一番、安価なのは、中国産のアカシア蜜で、かの大陸の・・・大気汚染だとか、化学物質だとか・・・安価なものには、訳があるというか・・・。

採取される花により、蜜の味が、全く違うけれど、私は、蜜柑(みかん)蜜が一番好きだ。
特に、蜜柑の味がするとかいうものでもなくて、蜂蜜にしては、あっさりしていて、クセがない。

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蜂蜜は、寝る前に、ティースプーン1杯くらい摂取すると、ボケ防止になると聞いた。
蜂蜜を採ろうと採るまいと・・・明らかに、ボケは、進行しつつあるようで、刺激のない生活をしているせいか、進行速度に、年々加速度がついているような気がする。

そういえば、蜂蜜を常食するようになった年に、スズメバチに4度も営巣される羽目になったのは、蜂の上前をハネた呪いだろうか・・・???




春の水辺へ

2019-03-08 22:22:44 | 自然・気象

3日ぶりの晴天。

日差しは、完全に春なのだけれど、風は、まだ晩冬とか早春・・・といった冷たさ。


昼前に、家人が、買い物をしたいというので、近所のドラッグ・ストアへ。

栄養ドリンクや湿布剤、家人の常食しているお煎餅や飴類、週刊誌などを購入。

一旦家に戻り、家人を降ろして、市内西側のショッピング・モールへ、野菜やパンを買いに向かう途中で、そういえば、今年になってから、まだ市内北西部の貯水池・大沼へ行っていなかったことを思い出し、御天気もよいので、行ってみることに。

今年も、白鳥は、来なかったな・・・。

水辺は、日向ぼっこの鴨達。


殆どが、ペアというか、仲良く二羽連れ立っているようです。
左側の全体的に丸みのある方が、雌で、右側の細い方が、雄かしらん???(逆かも?鴨??)


水辺には、サンシュシュの黄色い花が・・・。
冬には、真っ赤な実を付けていたような気がします。


白鷺(シラサギ)飛翔



空の感じは、冬っぽい?ですかね???

風が冷たいせいか、週末の今日は、あまり人出がなくて、駐車場も空いておりました(いつもは、割と混んでいるんですけどね?)


赤と黒の呪縛

2019-03-07 21:32:43 | Weblog

終日、雨降ったり止んだり・・・。
気温も上がらず、冬に戻ったような一日。


最近、赤い色の着衣を身に着けるようになった。

赤は、私にとっては、『禁忌』の色で、赤を着ると、顔色が、青く見えてしまうし、あまりに合わない・・・と思っていたのだった・・・。

それなので、いつも『鴉(カラス)』状態で、通夜帰りのような服装ばかりだった。
黒は(たぶん)誰でも、合わない・・・ということがない色だし、ファッションは、黒を極める・・・すなわち、黒は、最高の色だと思っていたし、服飾は、2色以上取り入れるのは下品の極み・・・なんていうヴィクトリア朝?あたりの古くも美しい掟?のようなものを信じていたし、オニールの戯曲に『喪服の似合うエレクトラ』という作品があるけれど、文学少女崩れを気取って、随分、若い頃から、黒ばかり着ていたような気がする。

ノーベル賞文学全集〈20〉ウィリアム・バトラー・イェイツ.ジョージ・バーナード・ショー.ユージン・オニール (1972年) 詩抄 戯曲4作 聖女ジャンヌ・ダルク 喪服の似合うエレクトラ(帰郷・追われる者・憑かれた者) 毛猿
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主婦の友社



そして、コレも若い頃、或る占いによると、私に不幸を呼ぶ色が『赤』で、赤い色を身につけたくなるのは、不吉の前ぶれ・・・だとか・・・そんなことが書いてあった。
コレは、以前にも、この拙なブログに記載したけれど、四柱推命で、私の五行は、『水(黒)』浸しで、『土』砂崩れだから、相克の『火(赤)』は、宜しくない・・・と言った観点からなのだろうと、今は、そう思う。

そしてなにより、客観的に、『赤』が似合わないのは事実であった。

それでも・・・差し色に使う赤は、好きだし、宝石のルビーも好きなのだった。

赤は、不幸を呼ぶ色・・・と言われれば、頑なに、赤を遠ざけて、赤を嫌っていた・・・たかが、占いなのに・・・。

赤を着ようと着まいと・・・間違いなく、不幸のドン底だし、良いことなんか、なにひとつなかったので、赤を解禁してみようかと思ったりした。

他にも、菫(すみれ)が、不幸を呼ぶ花だということだし・・・(根拠が分からん?)


過去の大河ドラマで、片岡孝夫(現・仁左衛門)が、後醍醐天皇を演じた時に、朱色の襟と黒い束帯が、ゾクゾクする程、美しかった。

京極夏彦の小説に登場する拝み屋・中禅寺秋彦は、黒い着流しに黒い羽織、下駄の鼻緒だけが、紅い・・・そんな描写を読むと、やはりゾクゾクしてしまう・・・。

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
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講談社


やはり、赤と黒は、同時に用いて、相乗効果の有る色なのだろうな・・・。

そう言えば、スタンダールの小説にも『赤と黒』というのがあったけれど・・・。
あのタイトルの意味って、深く考えたことって無かったな・・・そのあたり、生粋の文学少女ではなく、文学少女崩れの成れの果て・・・なのだろう。

赤と黒(上) (新潮文庫)
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新潮社