鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

行列の15日

2022-12-15 23:14:52 | Weblog

氷点下の寒い朝。

乾燥した冬晴れ。午後から風やや強く拭く。

 

昨日のうちに完了させておけばよかったんだけれど・・・。

ちょっと思いつかなくて、本日、銀行と郵便局へ。

・・・15日だってこと・・・忘れておりましたね。

世間では、御給料日とか、もしかすると年金とかの支給日?なのかも。

銀行のATMには、長蛇の列・・・。

並ぶのやめようかな・・・と思ったのだけれど、折角、出向いてきたのだし・・・。

たぶん・・・県内では、一番の地方銀行。一回、潰れた?ケド・・・どっかと合併だか、再生だか・・・したんだったね。

 

その斜向かいには、合併先の銀行もあるけれど、こちらは、ガラガラ・・・。

預金するなら、コッチの方が、並ばなくていいかも・・・こちらにも用事(記帳だけ)があって、誰も待っているひともおらず・・・。

 

郵便局では、数人待ち。

私の前のおばあさんは、ATMでの振込の仕方がわからないようで、局員さんつきっきり。

局員さんは、私の方をチラチラ見ている・・・お待たせしてますって感じで・・・。そんなことに頓着なく、ご老人は、マイペースだ・・・っていうか、急ぐってことが出来なくなるのが老化ってヤツかも・・・とか、思ったり・・・。

スマホとか、パソコンとかがあれば、わざわざ郵便局で、操作の分からないのであろうATM迄、来ることもなかろうに。

もっとも、スマホとか、パソコンの方が、難しいかもな。

初期導入して、慣れるまでね・・・そして、お決まりのフィッシングで、つられたりするからなぁ・・・(先週、私も釣られ掛かって、クレジットカード止めたり、メールアドレス、パスワード、ID変えたりで、どれ程、時間ロスしたか・・・)。

スマホが使えない人が、暮らせなくなる日も近い・・・っていうか、スマホを使えない人が、淘汰されるのも、あと10年掛からんだろうか・・・とか。

 

パン屋も行列。数人並んでいて、正午前なのに、ほとんど売り切れ状態???いつも買うオーストリア風バタールも、むろん、なかった。コレは、午後にならないと焼きあがらないのかもしれない。13時半頃行くと、あるんだけれど、今日は、いづこも行列で、予定していたことが捗らないったら・・・。

まあ、そんな日もあるし、15日だし・・・。そんな日に、行動した私が、アホだったってだけの話なのさ。

クリームパン(このパン屋の菓子パンは、どれも甘くて、油っぽいのだけれど、このクリームパンは、とても美味しい)、ハード系の食事パンのアルペンブロートを購入。

 

今月は、母の月命日に墓参していなかったので、御寺に寄ってみた。

墓所内にドングリが、積もっている。少し片づけたが、また年末に来て、撤去しよう・・・小さくて、玉砂利のに紛れて、取りにくいんだなコレ。

母の墓前には、お花が活けてあって、香炉には、御線香の燃え残り・・・誰が御参りしてくれたんだろう。

お花は、まだ新しくて、枯れておらず・・・。

義妹であったら、あの線香は使わぬだろう・・・仏壇前のバイオレット線香を持っていっただろうけれど・・・お花は、いつもJAで、買うもののようだったので、謎???

命日でもないのにな・・・など。

 

どなた様かは存ぜぬが、御礼の仕様もないなぁ・・・。

母の墓を知っている人は、身内以外は、おらぬと思うので、やはり義妹かもな(同じ家にいるけれど、私と弟は、東西冷戦のような感じなので、交流も殆ど・・・いや、全くない)。

唯一、中間地帯(所謂、パレスチナとイスラエルの・・・ガザ地区?みたいなものか・・・)で、母がお互いの防波堤になっていたけれど、その母が亡くなったんで、緩衝地帯は、愚弟に占拠された。

電話線、インターネット回線は、その緩衝地帯にあるので、部屋に入るにも気を使う。

母の亡くなった部屋で、寝起きしているところをみると、夫婦別室で、追い出されたのかもな?

でも、母が亡くなっていた場所で、よく平気で、眠れるよな・・・。

母は、自分の息子を嫌っていたけれど。

 

そんなこんなで、この家を出ようと思いつつ、まだ引っ越せていないのは、何故???

 

 


2022年忠臣蔵の日・点描

2022-12-14 22:08:08 | Weblog

良く晴れて、午後から、強風。

強い西風。

玄関前に散らばった落ち葉を、綺麗に吹き飛ばしてくれた冬の西風。

 

車の12か月点検。

古い車だから、毎年、毎年、費用がかさむ。

見積もりを見て、かなりの金額・・・最低限必要なメンテナンスをお願いする。

 

昼過ぎ。

国道を西進していたら、真昼の富士山。

風の強い良く晴れた冬の日には、見えることもよくあって・・・。

真偽は知らねども・・・富士山は、日々?大きさ(見え方)が変わるそうな。

同じ場所からみても、大きさが記憶と違う・・・マンデラ・エフェクト???ってヤツでしょうか。

今日の富士山は、いつも(去年の記憶)より、大きく見えた(ような気がする)。

記憶が曖昧なのか、それとも、次元が違っているのか・・・とか、相変わらず、バカなことを考えている。

量子論?とか。

・・・コレ迄の物理学が、全く違ったものに、変容していくのか、違うのか。

高校の物理で、最初から躓いていたんで。語る資格なし。

 

街中で、通っていた高校の生徒とすれ違う。

姪は、私と同じ高校だったのだけれど、制服が、変わってしまった。

昔の制服は、もっと上品だった。大正浪漫風?。

紺色のジャンパースカート、短めのボレロ、白い丸襟のブラウス・リボン・タイ。

ノーブルだったんだよ。女子高だったしさ・・・しかも教育理念が、良妻賢母の育成・・・だったもんね。

ゆっくりとした田舎の女子高。その中でも、相当鈍くさい女子高生だった私。

 

今の制服は、流行のチェックのスカートとブレザー、リボン・スカーフ。まあ、可愛いけれど。

 

十二月と言えば、忠臣蔵。時は元禄十四年?でしたか???違うかも。

赤穂浪士討ち入り日。

母と訪れた泉岳寺。四十七士の墓所。

日帰りの年末のバス・ツアー。

泉岳寺、そして、横浜・三渓園。十二月の紅葉の広い庭園。

あの頃(母が70歳になる前頃だったかも)母が一番、幸せだった頃だろうか。身体もよく動いて、多少の不調もあったけれど。

随分と元気だった頃。

・・・私は、仕事がツラかった時期。

1日だけだったけれど、歳末の東京・横浜を楽しむ。

この時期になると、毎年、泉岳寺に行ったね。三渓園に行ったね・・・と母と話した。もう話すこともできないけれど。

 

 


映画:ある男

2022-12-13 16:30:02 | 演劇・映画

午前中雨降ったり、止んだり。夕刻には、御天気回復。

気温の上がらぬ寒い一日。

 

3日前・・・先週の金曜日。

お昼前から上映の映画:ある男 を鑑賞。

・・・早朝に、アカウント・フィッシング詐欺に釣られたんで、映画どころじゃないかもなぁ・・・と思っていたけれど、転居先の家にも用事があったので、出かけることにして、映画も予定通りに。

1日の上映回数が、1回だったので、来週あたり、上映終了かも・・・とか、思いながら。

 

亡くなった夫が名乗る人物は、全くの別人。

何処の誰だかわからない夫だったひとの身元調査を受けた在日三世の弁護士。

別人の夫の過去を追跡していく過程で、明らかになって行く現実に、在日である自分自身の現実に否応なく向き合うことになった弁護士の生活を織り込みながら、アイデンティティのゲシュタルト?崩壊・・・。

自分って一体なんだんだ???

自他の境界線を彷徨う男たち・・・(たぶん、女も居るんだろうけれど・・・)。

 

あなたは誰?

だれの子供で、誰の夫で、誰の部下で、誰の上司で、誰の父親で、誰の・・・誰の・・・誰の・・・???

 

誰かいないと証明できない・・・住民票?戸籍?

(この映画とは、関係ないけれど、在日さんたちは、市役所とかにもその身分を変えて・・・背乗りとかで・・・日本人に成りすまして、かなりなコトをやってる・・・ってハナシを聞いたことがあって、日本人の戸籍が欲しくて、婚姻届けを出しに行ったら、既に、別の人と結婚してたとか???的な・・・役所の内部に入り込んで、堂々とやってるらしいし???映画がどうの・・・じゃなくて、戦後、アメリカによって、日本の支配層が、なりすましの隣国人にとって代われて、今では、政治家も、医師も弁護士も・・・あらゆる公共機関の上層部って、在日なんだそうだ・・・みたいなコトを思い出しながら、でも、関係のあるテーマだしなぁ・・・とか。あまり映画には集中できなかったんだけれど・・・早朝に、釣られたばだっただったし・・・)

・・・こんな感想しかないんだけれどね。

映画などの娯楽業界も、芸能人も・・・たぶん、殆どが、在日なんで、そんな人たちの作る映画を見てるのも・・・なんだかな・・・なんて、思いながら、転居先の家に向かったのが、先週金曜日のハナシ。

映画のレビューにならなくて、すみません。

 


歳末の月曜・点描

2022-12-12 23:56:43 | Weblog

おだやかな週明け。

 

午後から、少し強い風。

居住地では、強風だけれど、今度の移転先では、雪だったりするのかな・・・とか。

日光連山、那須連山に近くなるね。

・・・寒いだろうなぁ。

 

午前中は、郵便局、市内西側のショッピング・モール。

郵便局は、混雑。

ショッピング・モールの宝くじ売り場では、年末ジャンボ?を買い求めるお客の列。

当たるとよいですね。

一粒万倍日らしいですけど・・・???

 

もう歳末なんだね。

 

なんだか、あっと言う間の1年だったような気もするし、随分長い1年だったような気もする。

去年よりは、辛くなくなったけれど。

 

母も遠くなっているのかな。

・・・そんなことないか。

今でも、亡くなったような気がしない・・・。

 


釣られた女➁

2022-12-11 23:32:50 | Weblog

くもりがち。

 

フィッシング詐欺メールで、釣られた女は、忙しい。

IDに、メールアドレスを使っていたので、まず、コレを変更。

それに伴い、このメールアドレスを使っていたサイトで、メールアドレスを変更。

パスワードも変更。

 

メールアドレス、パスワードを変えるのは、面倒だ。

まず、覚えられないと意味がない。

一番いいのは、なにかの決まったワードに、数字、特殊記号を組み合わせたものがいいのかもしれない。

コレ迄は、当時(10年前?)前後に好きだった曲のタイトルに、数字を組み合わせていたけれど。

今は、あまり興味がある曲も、ワードもない・・・。

何がいいかなぁ・・・とか、悩んだり。

ゼンッ然思いつかない。

大体、考えるのが面倒だ。

 

・・・それにつけても。

偶然な悪意で、偶然に受信したメールに釣られるなんて。

銀行、クレジット会社、通販・・・なりすまして、情弱者を騙す・・・。

やはり、寝起きとかに、メールチェックなんてするんじゃなかった・・・。

 

 


釣られた女/ドラマ『クロサギ』

2022-12-10 14:15:25 | Weblog

暖かい晴天の土曜日。

朝方は、0℃近く迄、気温が下がるものの、まだ氷点下の日は、1日か2日くらい。

来週後半からは、氷点下の朝の予報。

いよいよ冬本番・・・。

 

昨日。

早朝、メールチェックなどしていたら、某・クレジットカードのアカウント本人確認のメール。

このクレジット・カードは、仕事を辞めてから、作った・・・っていうか・・・。

無職でも特に何の抵抗もなく、作れてしまったのだけれど、ショッピング枠20万円、キャッシング枠はなし・・・というクレジット・カードだった。

そして・・・最近、私の古い古いアイフォンが、ソフトを更新してくれなくなったので・・・(いい加減、買い替えろや!という嫌がらせ?いやいやスペックの問題でしょ。)そっちの不具合かも・・・とか、考えないで、いいコト迄、考えてしまった挙句、IDとパスワードを入力してしまった。

しかし・・・なんかヘン。違和感あり・・・で。

急ぎ、パスワードを変更したのだけれど・・・。

 

午前中、ちょっと出かける用事もあったし(・・・といっても単に、転居先の家に必要な書類と郵便物を取りに行くのと、映画に行くダケ・・・という極めて、融通の利く用事)、クレジット・カードのセキュリティセンターの開始時間が、午前9時30分からだったので、ひとまず、9時前に、自宅を出ることに。

転居先の家に着いたのが、午前10時だったので、セキュリティ・センターのオペレーターにつないでもらうのに、15分程度かかって、

フィッシングっぽいメールに釣られたようで、IDとパスワード入力・送信、その後、パスワードは、変更した旨、伝えたところ、

カードの使用を停止します。ID・パスワードを変更後、再度、ご連絡を。新しい番号のカードを発行します。

・・・とのことだった。

電気料金だけ、このカードで支払っているので、イースト都電力へ、支払いクレジット・カードの変更連絡をお願いする電話もコールセンターで、オペレーターに繋がるのに、20分。インターネットから簡単に変更できる旨、オペレーターから聞き出し・・・ってか、サイト読めよ・・・ってか。ちょっと気が動転?していたのかも・・・???

 

1分かからないアカウント確認のフィッシングメールに釣られて、1日中、様々なアクシデントを想定し、疲弊してしまった。

クレジット・カード会社へのID・パスワード変更もあるし、IDを、メールアドレスにしていたから、メールアドレスも変更しないとダメかも・・・。

利用枠だって、大して残っていないし(そもそも、利用枠が、貧乏人用の利用枠だし)別にいいか・・・とも思うのだけれど。

 

このフィッシング詐欺に釣られる前の晩、テレビドラマ『クロサギ』の録画を、みたばかりだったのにな・・・。

でも、クロサギは、山Pの方が、よかったけど・・・今度の人は、声が、ちょっと通らないし、唇の色が、不自然だし・・・。隣の吉川さんは、なんかウザイし。

・・・そういえば山Pのときの堀北何某という女優も、相当ウザかったな・・・今回は、旦那の方が、シロサギ役で出演してたな・・・などと思ったりで。

 

 


立冬/月命日・二十一回目

2022-12-07 22:55:53 | Weblog

朝方濃霧。

霧が晴れて、久々の晴天。

風もなく穏やかな立冬。

 

今日は、母の月命日なので、普通なら、御墓参りに行くのだけれど、来年3月に、母の三回忌法要、父の三十三回忌法要があるので、菩提寺に、ご挨拶を兼ねて、来週行こうと考えていて、本日は、食糧調達のためだけに、外出。

今日、御寺に行かなかったのは、なんとなく、日が良くないというか・・・節入り(立冬)の数日は、あまり日が良くないってことなので。

迷信ちゃ迷信なんだけれど・・・。

・・・そのせいなのか、どうなのか・・・本日は、悉く、カラ振りで、購入したいものが、無かった・・・。

有っても量が多くて、食べきれないと思うものばかりだし・・・。

河岸を変えるか・・・ってことで、数軒の店舗を巡ったけれど、何故か、定休日だったり・・・、いつもの定番品が、定番品でなくなっていたり???

・・・まあ、そういう日だしな・・・ってコトで、カラ振りなりに、ちょっとした気分転換。

ここ数日、寒かったし、体調も良くなかったので。

 

母が、亡くなる前の3か月間、コレがないと寒くてだめ・・・手放せない・・・といっていた防寒用のボトムインナーを大切に履いていて、洗い替えにもう一枚購入しようとしていたけれど、既に廃番。インターネットショップ、県内のリアル店舗などに問い合わせたけれど、何処にも在庫がなくて、同じメーカーの後続版を購入したけれど、母は、気に入らず、押入れの奥へ仕舞い込んでいた。

・・・母が欲しがっていたボトム・インナー・・・その名も通称『毛パン』といい、インナーウェアのワコールで、販売していた。

母が亡くなったときにも、着用していて、病院に運ばれて、そのまま着衣廃棄となってしまって、自宅に戻ってきた母は、病院で浴衣を着せられ戻ってきた。

 

その母の最期の愛用品と同じ型のボトム・インナーを、ヤフオク!で販売していたので、思わず、ポチってしまった。

先週、届いて、母の命日の今日、私が、着用した。

 

・・・暖かい。まるで・・・猫?を履いているようだ・・・と思った。

 

高齢になると、末端の毛細血管は死滅し、血流が悪くなって、冷えてくる。

母は、若い頃から、寒がりで、超冷え性だったから、冬が大変だった。

10月初め頃には、石油ストーブを使い始め、電気炬燵、電気座布団、更に、電気膝掛・・・。

電気がなかったら、たぶん、あの年齢迄生きるのは、難しかったのではないか・・・。

そして、脚の冷えに悩まされ、脚に冷水を掛けられているように、ヒヤっとする状態が続いている・・・という訴えを聞いても、対処のしようがなくて、血流改善のために、人参湯や麻黄附子細辛湯、疎経活血湯など処方してもらった。

そんな重度の冷え性だった母が、この『毛パン』が手放せなくなって、最後は、この毛パンを着用して亡くなったのだった。

病院で破棄された毛パンと同じ品番のものを入手できたのは、望外の喜びであった。

 

 


初雪だより

2022-12-06 23:39:23 | 自然・気象

午前中小雨、終日、どんよりとした曇り空。

転居の予定地では、初雪のたより。

去年より24日早い初雪だとか。

やはり県央は、寒いのだろうなぁ・・・と思いつつ、そこで、この先、生活するのである・・・。

 

昨日は、菩提寺に、母の三回忌、父の三十三回忌の法要をお願いした(電話で)。

週末には、御寺に出向くことにする。

明日は母の月命日だしな。

 

本日と明日が、一年中で、日暮れが一番早く、16時24分が、日の入。

立冬を過ぎたあたりから、日暮れは、遅くなっていくけれど、日の出が、遅くなってきているので、冬至迄は、まだまだ冬に向かっている・・・って感じなのかな。

冬至後は、夜明けも少しづつ、早くなっていって、光は、春めいてくるけれど、寒さは、ひとしお。

 

なんだか、とても眠くって、一日中、うとうとと過ごす。

日中は、脚が冷えて、寒くて仕方が無いのに、食事をすると、急激に温まって、すぐ眠くなってしまう。

母の居た頃のように、終日、だらだら過ごして、時折、母のリクエストの用達し、毎日の食事作りをしていた頃に戻ったような暮らしをしている。

もう、母の御用は、なくなったので、さらに、ダラダラ度は、増し、もうこのまま、床の中で、死んでしまってもいいや・・・と、温まってきた足を意識して、何もする必要のない(・・・そんなこともないのだけれど)現状を楽しんでいる???というか、苛んでいるいる・・・というか。

 

学校や会社は、本当にイヤだった。

人の目が嫌で、他人(家族も含む)の思惑が気になり、いつも何かに脅えている・・・それは、今でも変わらないけれど。

何かしなくてはいけない、何かするべきだ・・・という強迫観念が、未だに抜けないで、なにもしないことに対しての罪悪感になっている。

 

・・・私は、たぶん、何も出来ない。

母が居ても、居なくても。

母が居た頃は、母の世話という免罪符を貰っていたので。

その免罪符も、もう無効だ。

 

そんなことばかり、考えている寒い冬の日の入口。

 

 

 


映画:ミセス・ハリス、パリへ行く

2022-12-02 22:52:22 | 演劇・映画

晴れ間見えるも曇りがちで、風の冷たい週末。

朝から、県央へ映画:ミセス・ハリス、パリへ行く を鑑賞。

1950年代のイギリス。

第二次世界大戦に出征した夫の帰還を待ちわびる還暦まじかのエイダの元に送られてきたのは、戦死の通知。

3軒の家をの持ちの家政婦をしながら、真面目に生きて来たのに、雇い主の金持ちには、バカにされ・・・。

或る日、雇い主の家で、クリスチャン・ディオールのドレスをみたエイダは、ドレスの美しさに魅せられ、更に節約を続け、ディオール・パリ本店に、ドレスを買いに出かけるも・・・。

オートクチュール1点モノ・・・招待状がないと入店すらできないディオールの店舗。

支配人につまみ出されようとするけれど、どっこい・・・イギリス女は負けちゃいない。

『ロンドンの家政婦さんが、ディオールを買いに来たんだってよ・・・』と従業員から、好奇の目で見られる中、正直で、常に心正しく、優しいエイダに、心惹かれ、ディオールのトップ・モデル、会計士、警備員、お針子、顧客の貴族など、エイダに、ドレスが買えるよう、一致団結するものの・・・。

 

1950年代のヨーロッパ。

戦後の混乱後のロンドンとパリ。

質素な家政婦さんだけれど、あくまでも淑女。

あの時代のカッチリとしたスーツ、ツィード、コート、帽子・・・。

小花プリントの綿ブロードのブラウスやスカート。

パステルカラーのカーディガン。

そして、お決まりのあのクリスチャン・ディオールのスーツ、ドレスのライン。

シャネルが、女性をコルセットから解放したあとの・・・優雅なパターンのディオール。スーツにアジア風の帽子、絞ったウエスト。

そんなディオールのデザインしたドレスが、次々と登場して、それだけでも見ていて楽しい。

 

普段使いの日用品、ティーカップ、家具・・・年月を経てアンティークになりつつある小道具類、そして、壁紙のデザインなども、50年代を懐かしむノスタルジックな雰囲気。

 

正直で真面目な人間には、必ず幸福が訪れる・・・荒んだ現代でも、ちょっとは、信じたくなる・・・私は、こういう映画は、好きです。

 

原作は、ポール・ギャリコ。

猫語の教科書の原作者さんだったと思うんだけど。

 

 


初冬の音

2022-12-01 23:01:23 | 自然・気象

終日、冷たい雨降ったり、止んだり。

 

午前9時になっても、あたりは薄暗くて、まだ夜明けなんじゃないか・・・と思わせるような師走の始まりの日。

寒いので、終日、床の中。

今日も、何もしないで、終わってしまった・・・。

 

午(ひる)前から、パラパラっと音がしたので、外を見ると、冷たい雨と、落ち葉の散る音が合わさって、薄暗い灰色の空間が、なんだか、幻想のように思えてきて、ふと・・・たぶん、こんな日・・・私は、好きだったんだよね。

北極圏に近い北欧などでは、終日、太陽が地平線からのぼらぬ極夜を迎えるであろうし、灰色の空から、雪など舞い落ちて来そうな冬のはじまり。

そう・・・たぶん・・・私は、こんな日が好きだったんだよね。

だから、今日は、師走の初日だけれど・・・身体を横にして、本でも読もう。

朝、少しだけ残しておいた冷めた珈琲に、純ココアパウダーとメープルシロップを少し、ミルクを加えて温める。

コレを作るために、珈琲を残しておいたんだもの。

 

そう・・・こんな日は、読みかけたまま、数か月経ってしまったけれど・・・。

ルシア・ベルリンの短編集。

 

ミルクココアの温かみのある色は、冬色。

昔、買っていた犬の色(・・・と記憶していたけれど、本当は、どっちかって言えば、麦わらの色だったんだ)。

 

割れてしまった大振りの・・・冬景色のマグカップ。

 

雨のパラパラ・・・凍ったような音は、落ち葉に当たる音、落ち葉の散るカサカサ・・・。パラパラ・・・。

居なくなった白猫の・・・夜中にカサカサと落ち葉を踏む音。

舞い落ちる落ち葉を追いかけて、まるで、ステップを踏むように、軽やかに歩く水色の瞳の白猫。

 

終日暗い、我が部屋で。

冬の訪れを音と本で、楽しむ・・・。

 

そう。たぶん・・・こんな灰色のような冬の日を、私はすごく愛していたんだ・・・。

この終日暗い、部屋で、過ごす初冬は、これが最後。