9月5日(日) 曇
8月24日に開催された『東京2020パラリンピック』は、今日5日午後8時からの閉会式を以て、13日間に及ぶ熱戦の幕を閉じた。
「このお体で!」と、目を疑うような不自由さをものともせず、健常者を超える記録を出された種目もあり、その都度伝えられる明るく、しかし重く深い言葉に、とても励まされた。
閉会式を観ておられた義妹の美代ちゃんから、下記のLINEが届き、アンドリュー・パーソンズ会長の見事なあいさつの内容を知った。
ひびの入った茶碗を膠(にかわ)でくっつけて、上から金蒔きを施した技法が金継ぎ、金繕いとも。
金つなぎは、かわらけのような普段使いの茶碗を自分に見立て、近代医療のほか、友人、知人、家族・親族、いのちを支えてくださったすべての人、モノ、ことを金になぞらえて、「金つなぎ」と称したさくらの造語である。
やがて、「私も金つなぎ」、「私も…」と名乗ってくださる病友が増えて、がんや難病と闘う患者群の代名詞となり、金つなぎの会創設に至ったものだ。
美代ちゃんは、「日本の伝統文化『金継ぎ』を世界に紹介して『誰もが持つ不完全さを受け入れ、隠すのではなく大事にしようという考え方』と判りやすく解き明かし、最高の配慮をされたパーソンズ会長、日本人の魂を鷲づかみされました。 凄いスピーチでした」と、」重ねて送信してくださった。
国際パラリンピック委員会、アンドリュー・パーソンズ会長。 スコットランド系ブラジル人、開・閉会式のご挨拶からも、熱き志の覗える44歳!
閉会式の行われている間、我が家では長男一家とうだ話で過ぎた。
せっかくの閉会式を観られず、勿体ないことであった。
形あるものが何かの拍子に壊れたりしても日本の修復技術には素晴らしいものが数々ありますが「金つなぎ」もその一つですね。
欠けたり壊れたりした時点が再度出発点になり、周りと調和をとりながらある時は大きく大胆に、またある時は小さなつなぎ目を活かして再生させるところがが多くの人の目を奪う魅力となっているのではないでしょうか。
そしてその技術は以前よりもさらに美しくその多くの人たちの心を魅了するのだと思います。
生きていいる私たちも同じですね、怪我や病気などで再起が危ぶまれても金つなぎのような修復は可能ですし、寂しく悲しく辛くても仲間と共に前へ足を踏み出そうとする勇気と実践がより強くより美しい姿となるのだと思います。
壊れた「かわらけ」のようなこの身を、日本古来の陶器の修復技法「金継ぎ」になぞらえて名乗るのはおこがましいと考え、産経新聞に連載するにあたり、自らを「金つなぎの茶碗」と称したのですが、読者の皆さまが「私も金つなぎです」と名乗りを上げてくださり、今に至っております。
コメントをいただき、そんなことなどを振り返るよすがにさせていただきました。ありがとうございます。