友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

雪景色は好き

2011年12月26日 19時36分41秒 | Weblog

 今朝、起きると雪景色だった。昨夜から降り積もったもので、午前中はまだ、降ったり止んだりしていた。私の子どもたちがまだ小学校へ上がらない時だと思う。この辺りの雪景色でも充分にきれいだけれど、もっとすっぽりと埋まってしまうような雪景色を見せたくて、奥琵琶湖の余呉湖へ出掛けたことがある。車にエアコンは付いていなかったけれど暖房は効く。必需品のタイヤチェーンも積み込んだ。タイヤにチェーンを巻いた経験は少ないが、皆無ではない。2泊3日の旅支度をして、名神高速で米原へ向かった。

 

 米原で高速を下りて、8号線を北へ向かうが、長浜辺りから雪が多くなってきて普通タイヤでは走れない。車を道路脇に止めて、チェーンを装備しようとするが、降ってくる雪と寒さで作業がうまく進まない。車の中では子どもたちが、パパは何をしているのかと騒いでいる。そのたびに車体が揺れて、ますます焦る。カミさんは子どもたちに「静かにしなさい」と注意はするが、「手伝おうか」とは言わない。言っても何もできないことがわかっているからだ。悪戦苦闘の末に無事にチェーンの装着ができた。

 

 さて、目指す余呉湖の宿へと向かうが、雪国を知らな過ぎた。雪景色では雪以外には何も見えない。車が通っていればいいけれど、轍がなくなれば道も分からない。標識だって雪に埋もれて見えない。太陽が見えないから、東西南北も分からない。ゆっくり、恐る恐る進んでいって、それでも事故もなく無事に宿に付くことができた。初めは、大雪にびっくりしてはしゃいでいた子どもたちも見慣れてくると、それほどの興味もないようで、「寒いからお部屋に入ろう」と言うばかりだ。

 

 今ならお風呂場で雪見しながら湯につかるような宿が多いけれど、まだそんなお風呂ではなく、薄暗いお風呂場だったので、下の子などは早く出たがった。翌朝、外に出ると積雪は1メートル以上あり、乗ってきた車はおわんをかぶせたように雪で丸くなっていた。子どもたちは車が「だるまになった」と大喜びだった。上の子が小学校へ上がるころからは、カミさんの弟やカミさんの同僚が、子どもたちをスキーに連れて行ってくれたけれど、大雪の景色に対する免疫はできていたのではないかと勝手に思っている。

 

 長女も次女も、今もスキーが好きなようだ。私が子どもの頃はスキーをするのはお金持ちだった。私の兄はスポーツは何でも好きで、家ではよくキャッチボールをさせられた。スキー道具も持っていて、一度連れて行ってもらったことがあるが、狭い夜行列車やうす汚いような宿が、私には嫌な印象しか与えなかった。映画『黒い稲妻』を観て、スキーしておけばよかったなどと馬鹿なことを思ったこともある。それでも何もかも白く被い尽くす雪景色は好きだ。

コメント
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