大和塾の講座案内を送るために、住所をラベルに印刷して封筒に貼る。ところがいつも、ラベル印刷がうまくいかなくて苦労する。特に今回は、パソコンを新しくしたため、住所録のデータが開けない。どうやってもダメだった。それでパソコン教室の先生に教えを乞い、それからパソコンを買った店の若い店員に教えを受け、それではと思って自分のパソコンに向かったけれど、あれ、やっぱり出来ない。しかし、教えてもらったことがヒントになって、パソコンを使って調べてみようという気になった。
分からない言葉をパソコンに打ち込んで調べてみる。そんなことを繰り返している内に、データが開けないのはデータの保存形式にあるようだと推測できた。それで、作ってあった住所録をテキストファイルでやってみたがダメだったけれど、Microsoft Accesse でやってみたら出来た。もう一度やってみてと言われても、きっとすぐには出来ないだろうけれど、何とかなるものだなあと自分で感心してしまった。パソコンに精通している人から見れば、何をしているのかと思われるだろうけれど、パソコンの仕組みがさっぱり分からない私は決められたことしか出来ない。
そんなこんなで今日は、年賀状の宛名印刷に取り組み、こちらも何とか印刷することができた。昔は私個人でも3百枚くらいの年賀状を出していたけれど、だんだん減って今回は2百枚弱である。宛名はパソコンで打ち出しているけれど、裏面は一人ひとり万年筆で書いている。何百枚もよく書けるねと言われるけれど、宛名を見て思いつく挨拶を書くだけだからそんなに難しくない。毎年のことだけれど、年賀状は結局、まだ元気にやっていますというメッセージである。そう思えば何もかしこまることはないし苦にもならない。
昨日は1歩も外へ出なかった。今日は朝早くに郵便局へ大和塾の1月講演会の案内封書を持って行った。さすがに暮れである。郵便局は結構込んでいた。私がテーブルで作業をしていると若い女性が隣に座り、金色の封書に年賀用の切手を貼っていた。日本国内なのか外国行きなのかまでは分からなかったけれど、とてもきれいでお正月らしい封書だった。年賀状を出しに来る人や小包を送る人、それに大学に願書を送る人など、人の出入りは途切れることがない。
表に出れば、こんな小さな町でもなんとなく皆忙しげに行き来している。確かに年の瀬だ。何かが違う。カミさんの車はエンジンをかけるとナビの画面にその日の運勢が表れる。金銭面、健康面、仕事面、恋愛面など、珍しく全てが同じ50%前後だった。「やっぱりこんなものか」と思った。誰かが言っていた。「今はドン底にいる。だからこれからは上がるしかない」。私もそんな風に気楽に考えよう。運勢が悪いといってもゼロではない。これが50%の状態なら100%に近づいたらどんなことが待っているのだろう。そう考えると楽しくなってきた。よし、もう少し年賀状を書こうという気になってきた。