「歳を取ると、思い込みが激しくなる」と、カミさんが指摘する。昨夜、金曜ロードショウでオードリー・ヘプバーンの『ローマの休日』を観た。若い時に映画館で、またテレビでの上映で、2度は観ているはずなのに、どうして王女がアメリカ人記者と出会ったのか、覚えていない。
「ラストは知っている」とカミさんは言うが、私はそれも出て来ない。さんまさんがコマーシャルでやった、『真実の口』の場面しか思い出せない。昨日、観ていて、こんなにもハチャメチャなストーリーだったのかと、笑いながら思った。この無軌道な2日間(?)が、王女に恋を教えたのだ。
けれど、王女は自分が何者か、わきまえていた。恋などに惑わされず、王女として生きていく道を選ぶ。オードリーが演じる王女は、とても素直でさわやかでとてもきれいだ。秋篠宮の眞子さまもこの映画を観たのだろうか。
市の広報紙に「夏祭り 参加団体募集」が掲載されていた。私たちは市が誕生した時から、夏祭りに出店して来た。市民の手作りで、市の唯一の夏祭りを盛り上げたい、そう願って参加して来た。コロナ禍で2年連続の中止だったから、「やっとできる」と思ってしまった。
けれど、募集の要項を見ると、「飲食販売の募集はしません」とある。しかも、「運営に必要な経費の増大により」、参加団体から協力金を集めると以前のままだ。市民が主体の夏祭りであったのに、こんな上から目線の強権的な祭りでは、こちらから「ごめん」と言ってやりたい。
「勝手に思い込まずに、みんなで話し合って結論を出したら」と、カミさんが言う。「そうだ、そうすべきだ」と、やっとふたりの意見が一致した。