今日は出校日だから、子ども連れの家族は来ないので空いていると勝手に思い込んでいた。ゲート前には5台も車が止まっている。意外に混んでいると思っていたら、前の車が中に入らずにUターンして行く。見るとゲートは閉まっていて、「本日休園」とある。
残念。確かめもせずに、連休中だから営業していると決めていた。可児花フェスタ記念公園は、2021年10月から運営主体が代わり、『ぎふワールド・ローズガーデン』という名称になった。私のうろ覚えでは休園日は確か火曜日だったのに、金曜日の今日が休園とは。
「せっかく来たのだから、小牧のメナード美術館へ行こう」と向かった。メナード美術館はメナード化粧品を開発した小牧市出身の野々川さんが建てた美術館だ。小さな美術館だが、企画がとても優れている。今回の『版画&版画』展は6月26日まで開催されている。
版画というと、私たちは木版画を思い描いてしまうが、近代の西洋では石板に絵を描いて転写するリトグラフ、銅板を削って描くエッチング、銅版画からさらに進化したメゾチントが流行した。油絵は1枚だが、版画なら同じものが100枚くらい出来るから、画家たちの生活の支えになったのだろう。
版画の良さや面白さも見ることが出来た。バラ園は見られなかったが、ルオーの真っ黒な宗教画のような版画にも出会えた。1920年代の作品だからか、第1次世界大戦の影響なのか、ロシアのウクライナ侵攻を予見したような版画が印象に残った。作品の題名も、「人は人にとって狼」とか、「われわれはみな愚かもの」とか、「母たちに忌み嫌われる戦争」とか、凄まじい。