土・日曜日・祝日の午前中、隣の小学校のグランドは少年サッカークラブが練習をしている。高・中・低学年の3つのグループに分かれている。その高学年のコーチの声が一番大きくて、いつも怒鳴っているから私の耳にも聞こえてくるのでつらくなる。
今朝も大声で指図していた。けれど、みんながみんなコーチの言うように身体が動くわけではない。見ているとひとりの男の子の動きが悪い。見かねたコーチが子どもたちを集め、グランドを離れたコンクリートのタタキに座らせた。
動きの悪い子に、「お前だけじゃーない。みんな苦しいんだ。それでも頑張っているのに、お前は何している。もう、やめて家に帰れ」と言う。私は思わずーチのもとに走り寄り、「それは間違っています。個々の子どもの運動能力に配慮して指導してください」と言いたかった。
いくつになっても「おせっかい」は治らないようだ。私があの子なら、黙って帰ってしまうだろうが、その子は下を向いて泣き動かなかった。年上で経験もあり、サッカーを知り尽くしているなら、もう少し個々の子どもに合った指導ができるだろう。
相手が子どもだから、逆らわないと知っているから、傲慢な上から目線で物を言ってしまうのだろう。上に立つ人は、下の者の気持ちに配慮が必要だ。組織であろうとなかろうと、人と人の関係はそうであって欲しいと思う。
ロシアの地方議会でプーチン大統領に、「即時停戦するように」と発言があったという。プーチン大統領は「ロシア軍に対する侮辱罪に当たる」と怒っているらしい。権力の頂点にある人は謙虚でなければ、必ず地獄に落ちるだろう。