「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花」。誰がこんな風に言い出したのだろう。絶世の美人を口説いた時の言葉なのかも知れない。花から美人の容姿を想像させるのだから凄いと思うけれど、実際に花を見てみると、なかなか美人の姿が見えてこないのは、私の想像力の欠如なのかも知れない。
昨年の秋に友だちからシャクヤクのイモをいただいた。どんな花が咲くのか期待しながら水遣りをしてきた。むくむくと赤紫の芽が出て来て、1つの花芽が大きく膨らんできた。この前の強風で花弁が少し痛んでしまったが、ピンク色の花が開いた。他にも小さな花芽がいくつかあるが、大きく育ってくれるのだろうか。
花のプレゼントはウキウキさせてくれるが、自分の通帳に4千6百30万円が振り込まれていたら、人はいったいどうするのだろう。山口県阿武町で、1世帯に10万円を振り込むつもりが、463世帯分が1世帯に誤振込された。受け取った人は役場から連絡を受けたが、今は仕事も辞めて姿をくらませているという。
「自分は何も悪いことをしていないのに、悪者扱いされた」と、言っているとの報道もある。確かに、悪いのは間違えた役所だから、頭を下げて返却をお願いしなくてはならない。「返さなければ、警察に訴える」などと言われて、カチンと来たのかも知れない。誠心誠意で懇願されれば、心も動くが、脅されたら捻くれもするだろう。
どちらが優位かで、話し合いも変わる。ロシアとウクライナ、ロシアとフィンランド、国どうしも同じようなものかも知れない。