友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

日本の自治制度は世界に誇れるもの

2022年12月04日 17時42分08秒 | Weblog

 雲の隙間から青い空がわずかに見えるけれど、黒っぽい灰色の雲が広がってきた。風は強くないが、吹き続いていてとても寒い。乾燥肌のせいなのか、手足がカサカサになって痒い。乾燥とは関係ないと思うが、手首が痛む。

 子どもの頃に祖父を見て、年寄りはカサカサしているのに、目には涙が溜まり汚い、あんな年寄りにはなりたくないと思っていた。なのに、祖父の歳を通り越してしまった。生きていれば誰でも歳を取るという当たり前のことが、やっと分かるようになった。

 教員になったばかりの頃、新任が7人もいたので集まってよく話した。厳しい校則があった訳では無い記憶だが、先輩の先生からは生徒を厳しく指導するようにと言われていた。職員会議では問題を起こした生徒への罰が議題になった。

 「停学3日間」と指導部長が言うので、私は堪らなくなって、「それでは学校が教育を放棄したことになりませんか」と発言する。続いて新任の仲間が同じように発言してくれた。職員の懇親会の席で、指導部長が酒を接ぎに来て、ねっとりと嫌味を言われた。生徒自身から話を聞きかず、家庭訪問もしない教師は、教師として失格だと思っていた。

 仲間の集まりで、「校則なんか無くてもいい。子どもたちは子どもたちなりに、ルールを創り出す。自分たちが決めたことには納得できるだ」と私が主張すると、「あんたはアナキストか」とみんなが笑った。

 日本人は昔から、集団自治を築いてきた。私が子どもの頃の母の実家の地域では、隣組で助け合っていた。互いを監視する組織にもなっていたのかも知れないが、役割としては相互扶助が強かったと思う。皆で決めて、皆で実行する。百姓一揆も皆で決めての蜂起だった。

 フランス革命でパリコミューンが生まれたが、日本ではそれより早くからコミューンが出来ていた。「日本の自治制度は世界に誇れるものだ」と、中学の歴史で先生から教えてもらった。高校生の時、「校則は生徒自身が創るもの」と主張した根拠でもあった。

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