こんな寒い日に朝早く起きて、カミさんはゴルフに出かけた。身体を動かすことが好きだから苦ではないのだろうが、ナマケ者の私にはとても出来ない。洗濯物を干して、食洗器にセットしてスイッチを入れ、床を掃除しながら昼食はどうしようかと思案していた。
書店から、「ご注文いただいていた本が届きました」と電話が入った。いつものようにフレンチトーストと野菜サラダの昼食を止めて、どこかの喫茶店で玉子サンドとコーヒーにしようと切り替わった。正午では混むだろうからと思い、遅らせて入った。
やっぱり喫茶店は高齢者ばかりだ。週刊誌を見ながらコーヒーをすする男性が5人、女性も2人いるがそれぞれテーブルにひとりで座っている。2人組の男たちは中学の同級生のようで、認知症検査を受けてきたことで盛り上がっていた。
帰りに書店に寄ったが、ここもやはり高齢者が多い。それにしても裸の写真雑誌が増えている。ビニール紐で縛ってあるから中身までは分からないが、かなりきわどい写真が表紙に使われている。チラッと眺めていく人はいるが、買い求めるには勇気が要る。
そういえば以前、話題の週刊誌を買おうと思いコンビニに入ったところ、雑誌のコーナーに裸の写真がたくさん並べてあった。コンビニは書店のように、ビニール紐で縛って無いから手にして中身を見ることが出来る。誰も居ないことを確認して手に取ってみたが、レジへ持って行く勇気は無かった。
昔からエロ本と言われるものは存在したが、こんなにもあから様では無かったと思う。発信する自由、受け取る自由が保障されているのかも知れないが、何か違う気がする。自由を法律で規制するのはよくない。発信する側、受信する側、資質のレベルを高めることだと思う。
でも、どうすれば資質のレベルを高めることが出来るのだろう。裸の写真を見たくない男はいないし、女は美しい裸体を見せたい。アダムとイヴ以来の人間の課題である。