友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

残念ながら人の世はこんなものだから

2022年12月25日 16時40分39秒 | Weblog

 「Merry Christmas」と、キリスト教徒でもない日本人が喜んで言うようになったのはいつからだろう。難しいことを考えずに、楽しければいいじゃーないかと言われそうだが、何となく気になる。

 私が小学生だった昭和20年代、私の小さな街の菓子屋でもクリスマスケーキが売られていた。テレビでクリスマスの街の様子が映し出されていたが、『ジングルベル』が流れ、荷物を抱えた行き交う人の群れは楽しそうだった。中にはワインを飲み、踊っている男女がいた。

 20年代より30年代と、年を追うごとにクリスマスは派手になっていった。戦争のことはすっかり忘れ去られ、豊かな享楽的な日々がやってきた。クリスマスがキリストの誕生だと知ったのも小学生の頃だと思う。

 我が家は25日の朝、子どもたちが目を覚ますと気付くようにプレゼントを置いていた。ビックリする子どもたちに、「サンタさんからの贈り物だね」と言った。多分、子どもたちは小学4年くらいまでは信じていたかも知れない。

 しかし、我が家はマンションでエントツが無い。おかしいと思っても、それを口にしてプレゼントが来なくなるより、知らぬふりして受け取っていたのだろう。子どもは親が思っているより賢いようだから。

 キリストがなぜこの世に生まれたのか、その意味を私は子どもたちに教えられなかった。今になって、旧約聖書や新約聖書を時々読んでみて、キリスト誕生の背景が分かってきた。神の存在を信じようとしていた若い頃とは違い、自分と神を客観視できるようになったからだろう。

 天の神は地上の人々を見て、怒り心頭だろう。こんな人間を創造してしまい悔やんでいるに違いない。私は神の怒りを忘れて、今晩もワインを飲み、美味しいものをいただこう。残念ながら人の世はこんなものだから。

コメント (1)
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