長女の誕生日祝いと、ダンナのためのバレンタインチョコ、それに中1の孫娘のための学業成就御守を届けるために出かけた。カミさんが孫娘に、「国府宮の御守よ」と手渡すと、チラッと見て、「おせっかいやなあー」と笑って受け取った。
小学校と違って中学校は、成績が常に問われる。孫娘は小6の時、「中学生になったら、本格的に勉強する」と宣言していたが、まだそのスイッチは入らないようで、友だちとスマホで遊ぶことに夢中になっている。
周りのみんながスマホ世界だから、自分ひとりだけが勉強するのは難しいのかも知れない。スマホの技術はどんどん高度化していて、親もどう扱ってよいのか苦慮している。愛知県の公立高校が2群に分かれて受験できた時代は終わった。
子どもの数が減り、私学は推薦枠を広げて受け入れている。何のために高校へ行くのか、大学に進学する意味はどこにあるのか、若い人たちは無気力になっていると聞く。認められる存在になりたいが、給料がもらえるなら頑張らなくてもいい仕事がいい、そんな若者が増えているそうだ。
長女のダンナはとても物知りで、車がガソリンからEVへと転換するのは、新幹線のような列車が電気で動いているように、電気の方が回転には適しているからだと教えてくれた。コンピューターのプログラムもコンピューターが作成する時代、コンピューターに強い頭脳の持ち主が引っ張りだこになっていると話す。
マンガの好きな孫娘が、IT産業に進むとはとても考えられないが、あの娘の突拍子もない発想は新時代にふさわしいのかも知れない。孫娘が注文したラーメンを父親が、「ちょっとちょうだい」と言って、3分2も食べてしまったことを根に持って、「絶対親孝行はしない」と父親に向かって宣言していた。
娘に甘く、いつも娘の世話をしているのに、なんという悲劇だろうか。まあ、そういう会話が出来る親子であることは、円満な証拠なのかも知れない。孫娘よ、父親をそんなにイジメないでくれ、御守を身につけしっかり勉強に励んでくれ。