朝はまだ雨が降っていた。カミさんはゴルフに出かけたが、「雨でクローズだった」と言って帰ってくるだろうと予想していた。プレイが始まる10時頃には雨が上がると気象予報士が言っていたが、こちらの雨は止まなかったが、ゴルフ場は予報通り止んだのかも知れない。
私は食器を食洗器にセットし、洗濯機も回した。少量でも洗ってしまいたい私と、「もったいないから」と洗濯物が溜まるのを待つカミさんでは考えが異なる。居なければ自分の思い通りにやればいい。せっかく車があるから、今日はあちこちと行ってみよう、そう思いながら家の片づけをした。
昨日は、セットしてもらった大型テレビで録画したものが見られないと、カミさんはパニックになっていた。結局、長女のダンナに電話し、その指示に従ってリモコンを操作し、最終的には見られるようになった。「見れないなら、見なければもいい」と言ってしまう私をカミさんは全く信用していない。
昨日はとても蒸し暑かったので、新しくしたエアコンの試運転を行った。確かに音は静かで快適だった。このまま点けて寝るものだと思っていたら、「雨が降って来て、涼しくなってきたから消すわね」とカミさんはリモコンを操作する。けれど夜中も、エアコンのライトが光っている。
「どうして消えないんだろう」と声をかけてくるので、「しばらくは点いているんじゃない」と答え、「取扱説明書を読んでいたのに、書いて無かったの?説明書はどこ?」と訊くが、「分からない」と言う。快適に夜を過ごせると思っていたが、エアコンを点けることも消すことも意見は合わない。
松井久子さんの著書『最後のひと』のように、思いやることは至難だなあーと思う。先輩が言うように、「ハイ、ハイと言っておればうまくいく」とはとても思えない。午後、車に乗ったがガソリンが僅かしか無く、書店にしか行けなかった。今晩は蒸し暑いのだろうか。エアコンもテレビも、リモコンはカミさんが握っている。