友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

いつか、満足な人生になるだろう

2023年06月06日 18時14分48秒 | Weblog

 尾張西枇杷島祭りの見せ場は、山車を回転させる「曲場」にある。屈強の男衆が前と後ろに分かれて、必死の血相で山車を動かす。観ていた人が「ヤクザみたいな連中ですよ」と、隣りの人に説明していた。祭りを盛り上げている大事な人たちを、そんな風に言うのかと情けなく思った。

 本人は面白おかしく表現したのだろうけれど、言った人の品位が疑われる。名古屋城の木造再建で、市民討論会が開かれたが、ビックリするような発言があった。討論会の場にいた河村市長は締めのあいさつで、「熱いやり取りが行われた」と言い、後になって「表現の自由は大切だが、人を傷つける発言を制止できなかった」と陳謝した。

 討論会は住民台帳から無作為に選んだ40人で行われた。河村市長は「名古屋城は史実に基づき復元するので、エレベーターは設置しない」と言う。車イスの男性が「エレベーターを設置しないのは、障害者が排除されているとしか思えない」と発言した。

 これに対し、「河村市長が作ろうするのは、エレベーターも電気も無い時代に作った城を再構築するもの。なぜバリアフリーの話が出るのか荒唐無稽。どこまでずうずうしいのかっていう話。我慢せよっていう話。お前が我慢せえよ」と発言。

 続けて、「エレベーターは誰がメンテナンスするの。どこの税金を使うの。その税金はもったいないよ」と同調する発言があり、会場からは拍手も沸き起こった。なるほど、得するならいいが、損するなら嫌だという人の本心が出ている。

 西枇杷島祭りの時、ビールが1本500円で売られていたので、「コンビニへ行って買ってくる」と言う。屋台の人たちも祭りを盛り上げるために来ているのだから、高いと思っても買ってあげるのが人情というもの。

 みんなで生きているのだから、みんなが幸せになれるように。困っている人がいれば、手を差し出す。みんなのためになることは、いつか自分のためにもなると信じていれば、たとえそうならなくても満足な人生にはなるだろう。

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