今日は朝から井戸掘り。そうは言っても、新しい人たちに任せた身なので、手伝い程度のことしか出来ない。現場に到着してみると既に、依頼主さんによって深さ80センチほどの穴が掘ってあった。井戸への期待度が大きいと感じた。
これまで通り、水槽に水を入れ、一杯になるのを待ちながら、65ミリの塩ビ管が3メートルほど入るように、穴を掘っていく。水槽の水がいっぱいになるのを待って、エンジンポンプをセットする。
65ミリの塩ビ管に、エンジンポンプから水を送る。塩ビ管が見る見るうちに下がっていく。ここは砂利や小石は無いようだ。塩ビ管をさらに繋ぐ作業を3度ほど行い、全長で7メートルほどまで掘った。噴き出してくる砂の色も変わってきた。
いよいよ水脈に近づいた。ここでもう少し我慢して、さらに深く掘ることが大事だったと後になって思う。7メートル近くまで掘って、出て来る砂の色も変わって来たので、これなら水は出ると勝手に思い込んでしまった。
一息入れるため、昼食の時間とし、近くの喫茶店へ行く。井戸掘りを引き継いでくれた後輩が、中学の時の同級生を連れて来てくれた。とても気のいい人で、惜しみなく働いてくれる。「井戸掘りがこんなに面白いとは思わなかった」と、進んで作業に参加してくれる。
「さあー、これでいよいよ花火の打ち上げですね」と彼は、水が汲み上がってくるのを期待する。65ミリの塩ビ管の中に、40ミリの塩ビ管を入れて、エンジンポンプで汲み上げてみる。しかし、どういうことか水量が少ない。
これではダメなので、明日、もう一度65ミリ管を掘り下げてみようということになった。明日の天気をスマホで調べ、「雨ではないので、もう一度やってみましょう」と言う。連れて来られた友だちも、「何とかする」と言うから、私も参加することにした。
焦ったり、ラクにやろうとしたり、そういう時はいつもうまくいかない。明日は慎重に、しかし楽しんで、水が出るように頑張ろう。