昨夜、NHKのEテレで変わった番組を観た。男と女の物語というか、夫婦の物語というか、出逢いから始まって現在に至るまでを、ふたりから聞き出す番組だった。このカップルは女の方が年上で、企業家としても成功していた。
マッチングアプリで知り合ったふたりは、意気投合して結婚し、やがて女の子が生まれた。けれど、男は女に頼ってしまい、仕事が出来なくなってしまう。女はこのままでは男のためにならないと決意し、ふたりは離婚する。
相手に対する思いやりから、離婚するケースもあるのだと知る。けれど、離婚したから絶縁状態になるのかと思ったら、男は女の家の近くに住み、子どもを交えて旅行したり、近くの公園で遊んだりしていると言う。
男には子どもの存在が、とても大きいようだ。「3人でお風呂に入る」と聞いてビックリした。離婚はしたが、男女の関係は続いている。でも、離婚した当初はふたりとも、自由なのだからと新しい相手を探そうとしたとも話す。
ふたりが幸せなら、他人の私が言うことは何も無い。ただ、子どもが学校へ通うようになり、両親の関係を受け入れなくなることはないのかと心配だ。きっとふたりは賢く、そんな事態も乗り切っていくのだろう。
それにしても、NHKらしくない番組に驚いた。しかもEテレでの放送である。NHKテレビが民放と変わらない番組作りになって来て、私は全く受信料を払う気がしない。NHKは、国営放送局であることに徹して欲しい。
歌もドラマもバラエティーも要らない。政府が国民に、伝えなくてはならないことだけ放送してくれればいい。政府からの予算だけで、運営できる範囲でやるべきだ。今のNHKは、余りに手を広げ過ぎている。野党はなぜ問題にしないのか不思議だ。
男と女、夫婦や家庭のあり方、当然、時代と共に変わるだろう。親子の関係も変わってきている。考える材料を提供してくれるのはありがたい。孫たちが成人となる頃は、どんな日本になっているのだろう。