友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

韓国映画「八月のクリスマス」

2007年03月23日 00時00分01秒 | Weblog
 韓国映画『八月のクリスマス』をやっと観た。
 何しろ我が家にはDVDを見られるプレイヤーがない。たまたま孫娘が借りてきてくれたので、観ることができた。「『八月のクリスマス』はいいよ」と言って、DVDを持ってきてくれたのは中学高校と一緒だった友だちだ。映画を観て、彼が心惹かれたのがよくわかった。叶わない恋が淡々と描かれていた。私の友だちは叶わない恋をいつもそしていつまでも追い求めた。彼のことを少しばかり知っている私から見ると、彼は「恋」を恋するが故に、決して現実的なものであって欲しくないのだ。彼にとって、恋は崇高なものであり理想そのものである。恋は決して成就しない。まして恋は肉欲であってはならない。

 愛の形はやはり人様々だと思う。友だちの「恋」は、彼の希望なのだろう。崇高で理想そのものである「恋」は、成就しないものだ。そっと、手を触れる程度、それ以上に進むことはない。だからいつまでも淡い恋だ。美しい恋だ。決して傷つくことはない、いがみ合うことはない、肉体を求め合うことはない。彼は相手を傷つけることを恐れていた。でも、一番恐れていたのは、自分が傷つくことではなかったのかと私は思っている。彼が決して深入りしなかったのは、愛する人のことが忘れられなかっただけでなく、深入りすることで負う傷の深さを恐れたのだ。いや、初恋の人に対しても彼女の方が受け入れる気でいたのに、一歩踏み出せなかったのは彼の特有な「愛の形」にあった。
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