タレントの中居正広さんが今日の正午、「本日をもって芸能活動を引退いたします」と表明した。これだけ大騒ぎになってからでは遅すぎた。なぜ、もっと早く記者会見でもなんでもいいから、説明の場を設けなかったのだろう。
古市憲寿さんが、中居正広さんの印象を「勘が鋭い、聡明な人」と評していたが、いくら「真摯に向き合い、誠意を持って対応して参ります」と文書で表しても、問題を起こした政治家の弁明を見ると同じ気がする。
今日のニュースの中で、凄い人がいると思ったのは、トランプ新大統領の就任を祝うワシントン大聖堂の礼拝だった。多分、カトリックの教会だと思うが、司祭が説教の中で、「慈悲の心をもって」とトランプ大統領に語り掛けた。
人種差別や移民廃止を進めようとしている大統領を、「愛を持って真実を語り、神と謙虚に向き合いなさい」と諫めているのだ。。トランプ大統領は「謝罪せよ」と怒っているようだが、誠に神に仕える、勇気のある人だ。
人は大きな力を持った人の前では、なかなか本当のことは言えない。ドラマ『坂の上の雲』で、旅順の要塞を攻落するために、たくさんの日本人兵が死んでいった。要塞を守るロシア兵も死に、戦争がいかに無意味な殺し合いであることを示していた。
けれど一方で、「勝った。勝った」と喜ぶ人々がいる。戦場の現場にいない人には、悲惨な現実は見えない。どんなに大義があろうとも、戦争は殺し合いである。「やれ、やれ」と叫ぶ人だけで戦えばいいのに、叫ぶ人は無傷のところにいる。
だいぶ陽が沈むのが遅くなった。午後5時、南西の空を見ると、夕陽で空が赤くなっていた。先日はもっとキレイだったが、風が強くて撮れなかった。今日は穏やかだったので、スマホを向けてみた。
神は人の世界をどう見ているのだろう。愛と慈悲を説かれたのに、残念に思っていることだろう。
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