まるで春のように暖かな日だった。今日はクリニックでの定期検診。医師は笑顔で「どうですか?」「お酒は飲んでいますか?」と訊く。私は正直に、「毎晩ではありませんが、飲んでいます」と答えると、「血圧の数値もいいですから、この調子でいきましょう」と言ってくれる。
「この調子って、何ですか」と聞きたくなったが、「ありがとうございます」と答えた。本当はもう一つ、「私が死んだ時は、先生が死亡診断書を書いて下さるのですよね」と聞きたかったけれど、みんなのいる診察室で聞くのは野暮かと思い、止めた。まあ、その時が来れば、どうにかなるだろう。
クリニックを出て早めの昼食をとり、小牧市役所を目指した。「市内で椿の名所はどこかありますか」と聞くためだ。市役所の案内係の女性はとても親切で、「そういう所は分かりませんが、四季の森で椿が咲いているか聞いてみますので、少しお待ちください」と言う。
小牧市の四季に森なら椿はあるはず。待っていると、「係りに尋ねたところ、咲いているそうです。私も今度、行ってみようかな」と嬉しそうに話す。私としてはもう少し近いところで、寺でも神社でもいいからと思たが、そんなにみんなが知っているような所は無いようだ。
ナビは四季の森の北駐車場に案内してくれるが、私の記憶としては東駐車場から入るとありそうだったので、東へと回る。東駐車場の方が広いし、平日でも車が何台か止まっている。椿を眺め(写真)、広場へと向かうと、赤子を連れて来てる母親たちに出会う。孫娘もそうだけれど、親子で、こんな風に遊びに来るようだ。
幼児がセキレイを追いかけていた。捕まえることが出来なくて、空を見上げている。「どこへ行ったのかな」と声をかけると、「お食事に帰ったの」と教えてくれる。「そうか、じゃー、しっかりお弁当食べてね」と手を振って別れた。
一足早く春を満喫した一日だった。けれど、少し時間が経つと、風が冷たくなった。椿の花はもう終わる。これからは梅、そして桜の季節へと進むだろう。水曜日のデートは行先を調べて出発するが、今日は急の思い付きだったにしては、まあまあのデートだった。
もしくは「寒椿」かな、「椿」ではないと思います。
花弁がパラパラ落ちるのが「サザンカ」
丸ごとポトッと落ちるのが「椿」です。
「椿」は品種がメチャ多いので確実ではないかも知れませんが…
なんですが温暖化など異常気象の影響もあるかも。