友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

世の中は親切な人で本当に良かった

2025年01月29日 17時57分32秒 | Weblog

 体調は戻ったので、水曜日デートを計画しなくてはと思い、新聞に告知が載っていた「三岸節子記念美術館へ行こう」と提案すると、「大丈夫?」と心配そうにカミさんは言う。「心配なら、あなたが運転してくれる?」と聞くと、「それは出来ない」と首を振る。

 そんなこんなで出発が遅くなったので、先に昼食とする。先回、寄った喫茶店がいいと言うカミさんの希望に応えようと、車を走らせたがなかなか見つからない。確か、高速道路沿いの道の西側にあったと巡回すると、何となく見覚えのする通りに出会った。

 グランドピアノがある喫茶店で、フランス語の店だった。店内は空いていて、年寄りや家族連れが目立つ。保険か何かの勧誘の女性が、一生懸命で話していた。ランチを注文し、置いてある週刊誌を見る。

 「週刊現代」を手にしたが、これまでの物とは大きく違っていた。「週刊現代」も「週刊ポスト」も中高年の男性をターゲットに、ヌードグラビアが必ず何ページかあったが、それが無くなっていた。記事もゴシップネタというより、役立つものを取り上げている。

 週刊誌を自分で買って家で読むことは無く、喫茶店でしか読まない男性が多いのに、これでは喫茶店にあっても誰も読まないだろう。ひとりで入って来た中年の男性は、置いてあった週刊誌をペラペラと見て、ヌード写真のある方を手にして席に座った。

 さて、肝心の三岸節子記念美術館の催しは、三岸節子さんと女流画家協会で活躍した『中谷ミユキ展』だった。30歳になってから洋画の道に進んだ女性なので、描写力は今一つだけれど、迫力では負けていない気がした。

 受付の女性に、「この近くで椿が見られる、公園か神社か寺はありませんか」と尋ねた。奥の人たちにも聞いてもらったが「分かりません」と言う。余分なことをしたためか、ここで障害者手帳を落としたようで、節子さんの作品を観ていると、男性に「手帳を落とされませんでしたか」と声をかけられた。

 ビックリしてバッグの中を見ると無い。手帳を失くすなんてとんでもないことだ。失くしていたら、カミさんに叱られる。有難い、世の中は親切な人で本当に良かった。


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