STA細胞問題で揺れた理研は19日、検証実験の結果を「STA細胞は再現できなかった」と発表した。奇怪だったのは、その直後に検証実感の責任者が、「検証実権は小保方研究員を監視するためのモニターや立会人を置いて行なわれた。そういう検証実験を行なったことは、責任者としてものすごく責任を感じている。研究者を犯罪人扱いしての検証は、科学の検証としてあってはならないこと。この場でおわびさせていただく」と頭をさげたことだ。
検証実験を行なうと決めた時、誰も問題視しなかったのだろうか。やってみて、これは科学の検証じゃーないと思った時、どうしてすぐに問題提起しなかったのだろう。これはどう見ても理研という組織、国から金をもらって研究と稼ぎを行なっている「会社」に体質的な問題があるようだ。STA細胞問題が表面化して、理研は研究部門を縮小した。STA細胞の研究部門だけでなく、機構を改革し予算を減らした。おかげで研究者たちは「小保方問題のため関係ない人まで迷惑を受けた」と非難の声を上げている。
自分たちが研究を続けられるならそれでいいのか、自分たちの予算が削られなければそれでよいのか、ノーベル賞を獲得できるような研究をしている優秀な頭脳の持ち主は自分のことしか考えられないのか。平凡なくせにいつまでも文学青年気取りでいる私にはとても理解できない。結婚している男女がそれぞれに好きな人が出来て結びつく、新たな反応が生まれたなら、それは考えられないことなので検証実験を行なって判断するとでも言うのだろうか。そんなことを話すと、「いやいや理研ではよくある反応ですから」と茶化されてしまった。
検証結果を受けて、小保方さんは理研に退職願を提出し、受理されたという。小保方さんは「どのような状況下であっても必ず十分な結果をと思い必死に過ごした3ヶ月でした。予想をはるかに超えた制約の中での作業となり、細かな条件を検討できなかったことなどが悔やまれますが、与えられた環境の中では魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、このような結果に留まってしまったことに大変困惑しております」と、19日にコメントしている。
私は理研という組織がよく分からないし、科学者という人たちも理解できない。優秀な頭脳の持ち主なのだから、互いに足りないところは補い、けなすよりも助け合う、優しさがあってもいいじゃーないかと思うけど、それじゃーダメなのかなぁー。
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