アメリカ・ロスアンゼルスの山火事は、なかなか収まりそうに無いようだ。2005年の秋、6家族でアメリカ西海岸に旅行に出かけた。州都サクラメントからローキー山脈を超えて、ヨセミテ渓谷、そしてラスベガスへと車で移動した。
そんなに高く険しい山では無かったが、山道は狭く、ガードレールも無かった。山は木々で覆われていたが、日本のような鬱蒼とした森では無かった。運転手に「手入れはどうしているのですか?」と尋ねた。その答えが今、思い出される。
「いつも山火事が起きるので、植林しなくても生まれ変わるんですよ」と、ビックリする答えだった。今回のニュースを見ながら、山火事の火の粉が街に飛んでくる様を見て、鎮火はまだまだ先になるだろうと思った。
簡単にいかないのが人の世の常。私は『谷川俊太郎詩集』(ハルキ文庫)から、谷川さんの「恋愛の詩」をすぐ見つけられる気でいたが無理だった。けれど、末尾に掲載されていた「ねじめ正一」さんの解説と、中島みゆきさんのエッセイを読んで、谷川さんの人柄に触れることが出来た。
また、最後に掲載されていた谷川さんの年譜を見て、驚きと納得が同時にやってきた。谷川さんは昭和6年生まれ、父は哲学者の徹三である。10代の成長期に戦争を体験し、戦後となった高校時代は学校嫌いで、大学進学の意思は全くなかった。
この頃から「詩らしきものを書き始め」、21歳で詩集『20億光年の孤独』が刊行されている。23歳で岸田衿子と結婚するが、翌年には離婚している。26歳に大久保知子と結婚、29歳の時に長男を授かる。
31歳の時、レコード大賞作詞賞を、翌年には長女が生まれた。詩に留まらない企画など、世界的にも活躍したが、58歳で離婚し翌年に佐野洋子と結婚している。結婚を3回しているのにもビックリした。
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