最近、すぐ眠くなるし、根気も無い。こういう人はアスリートにもアーチストにもなれない。大谷翔平選手がアメリカで大活躍しているが、このところホームランが出ない。投手としての10勝目は諦めたとしても、ホームラン王にはなって欲しい。
阪神タイガーズの佐藤輝明選手が苦しんでいる。前半、打席に立てばホームランというほど活躍していたのに、いつの間にか2軍落ちだった。1軍に復帰したが、57打席連続無安打で、セ・リーグのワースト記録に並んでしまった。
アスリートは真面目なのだと思う。ひたすら頑張るから、1度不振に陥ると立ち直るためには時間がかかる。同じことをひたすらに続け、自分を改造してゆく、そうした強い精神の持ち主だからこそ、立派な成績を残すことが出来る。
アーチストはちょっと違う。どちらか言えば、全部が全部ではないが、中には狂気のような人がいる。ゴーギャンとの夢に破れたゴッホは、自らの耳を切り落とした。20世紀の初頭、ウィーンで活躍したエゴン・シーレは誘拐容疑で投獄されたことがある。
若い女性をアトリエに連れ込み、裸体を描いたためだ。彼の異常さはそんな程度ではない。彼の創作を支えてくれた恋人がいたのに、近所の裕福な家庭の姉妹の妹と結婚してしまうし、姉とも肉体関係を継続し、恋人との関係も続き、そうして「天才画家エゴン・シーレ」が誕生する。
けれど、大流行していたスペイン風邪で妻を亡くし、看病していた彼も3日後に命を落とした。28歳の若さだった。狂気に生きることの無かった凡人は「喜寿」を越え、今も生きている。よかった、よかった。
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