高校野球の決勝戦、またしても息詰まる展開で、胃が痛くなった。そんな馬鹿なこと、たかが他人の試合ではないか、胃が痛むことなどあり得ない。そう言い聞かせたのにおかしいことに治らない。今年になって、時々胃が痛むことがある。いつも行く医者にそのことを話すと、「便に血が混じっていないか、検査しましょう」と言われ、結果は「大丈夫ですよ」だった。
そうなるとストレス性胃炎なのだろうか。もうとっくの昔に卒業したと思ったのに、10年経ってぶり返すなんてあるのだろうか。どうも季節の変わり目は体調に異変が起きる。のんびりだらりと生活しているはずなのに、どこかでストレスをため込んでいるようだ。もう、お金を貯め込む手段がないからといって、ストレスを貯める必要はないのに、困ったものだ。
安保関連法が施行された。私が小学校に入学した頃、式典では日の丸が掲げられ、君が代を歌った。それは新しい国家の建設に向けた歌声だったように感じた。もう2度と戦争はしないと固く決めたが、どのような国を創るのかは何もなかったと思う。戦争をしたことを深く反省するなら、戦争を進めた人が政治家にいるのはダメなのに、なぜその反省はしないのだろうと子どもながらに思っていた。
自衛隊が生まれた時も、初めは警察予備隊であったが戦争に備える軍隊に変わった。それでも、災害時に出動する軍隊であった。慣れるということは恐ろしい。いつの間にか、外国から攻撃されたらどうすると何度も繰り返されているうちに、日本を守ってくれているアメリカ軍が攻撃されたら同盟国として役割を果たせるようにしようと、安保関連法が成立し、憲法9条「戦争の放棄」は完全に死骸となった。
子どもの頃、世界で唯一戦争をしない国家であることが誇りだった。世界中に日本のような国が出来ていくようにと願った。けれども自民党政権は一度も倒れず、ますます強化されて現実的な対応に拍車がかかった。「理想論なんてただの空論」と言われ続けた。それでもまだ、子どもの頃のまま私は生きている。明日から4月、春である。
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