雪の北海道を観てみたかったので、2泊3日で行って来た。回ったのは函館、小樽、札幌、旭川で、クリスマスの街を楽しんだ。ただ、雪のクリスマスは圧倒的に若い人たちが多く、私たちは年寄りばかりでは寂しいかった。函館も小樽も札幌もそれぞれ祭りの中心には大きなクリスマスツリーがあり、イルミネーションがきれいに飾られ、それだけでも充分にロマンチックな気分を味合えたから、欲を言えばもう少し、夜の街を堪能する時間が欲しかった。
小樽の街を歩いていると、写真のような看板を見つけた。「お父さん預かります」って、どういうことなのだろう。居酒屋の前で呼び込みをしていた男の子に聞いてみたが、「分かりません」と言う。家族で店舗を見て回っていると、たいていのお父さんは疲れてしまい、不機嫌になってくるから、お母さんや子どもたちがゆっくり買い物ができるように、お父さんの世話をしてくれる店ということらしい。
すると一緒に行った女性が、「永久に預かってくれるといいのに」と嫌味を言う。つかさず男性が「“お母さん預かります”の看板はないものかね」と切り返す。4都市の中で小樽だけが雪降りだったけれど、最もロマンチックな街でもあった。石川啄木もここで暮らしていたことがあり、それだけに、こんな雪降りの夜はどこでどんな風に過ごしていたのだろうと想像してしまった。雪が降っていても寒いという感じはなく、ただ歩きにくいので困った。
夜の札幌も歩いてみたかったが、カミさんが風邪っぽいからと寝込んでいたので、ひとりで出かけることもできずホテルの窓から大通り公園を眺めていた。各所に足場が組まれていたから、雪像作りの準備なのだろう。この夜はちょうどクリスマス・イヴ、姉妹都市のミュンヘン祭りも行われていたという。北海道は寒いと思い込んで来たけれど、意外に寒さは感じられなくて、そのせいなのか大勢の人々が雪景色の夜をそぞろ歩いていた。
最も寒さが厳しいと言われた旭川も、その道中は吹雪いていたのに、旭山動物園は晴れていて、寒さも感じられなかった。名物となったペンギンの行進(写真)や、白熊も見ることが出来た(写真)。観客の半分は中国、韓国、フィリッピン、ベトナムなどの外国人だった。観光産業はもう外国人なくしては成り立たないようだ。いつまでも、中国人や韓国人は嫌いだなどと言っていられない。みんなで仲良くやっていくしかない。北海道旅行はそれを気付かせてくれた。
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