友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

今年もクラス会は開かれないのだろうか

2022年06月27日 17時38分55秒 | Weblog

 中学からの友だちがブログで、私の問いに答えてくれた。それは嘘偽りのない彼の姿だけに、私は世俗っぽい自分を卑下せざるを得ない気持ちになった。女の子にすぐにちょっかいを出すから、「女好きな奴」と私を含めてみんな思っていたが、意外に「のめり込まない」意志の持ち主だった。彼の言葉は次の通り。

 『考えてみれば、“友達以上恋人未満”というのは、自分に備わった五感のうちの視覚と聴覚だけの付き合いで、今はその視覚と聴覚の記憶は忘却の彼方に消え去ってしまっている。(略)時の流れは、人間に対して忘却という残酷な仕打ちをしてくる。触覚と嗅覚の記憶が残っていれば、私の記憶の中から、彼女との思い出は消滅することはなかったのかも知れない』。

 彼はブログで、16歳年下の女性と渥美半島の恋路カ浜や幸田町の椿とアジサイで有名な本光寺、碧南や知多の料亭を訪れている。10年以上もそんな記事を書き続けているから、下衆な男は当然ホテルにも行っていると勝手に想像してしまった。しかし、彼は恋人未満を超えることは無かったのだ。

 私たちが大学に入った頃、彼は浪人中だったのに友だちを呼び集め、居酒屋へよく行った。金の無い私たちのために、つまみやビールをサービスしてくれた女給さんの下宿に押しかけた時も、私たちが気を遣って「先に帰るわ」と言うのに、「オレも帰る」と言う。西浦温泉へ「実写映画を上映しているから見に行こう」と言ったのも彼だった。

 そういうことに長けていると思い込んでいたが、彼は決して家庭を壊す行為はしなかった。彼女にそれだけの魅力が無かったのか、いやむしろ、彼女の方が彼を冒険をしない人と知って去っていったのかも知れない。踏みとどまる勇気に、「気が小さい」などと詰る奴がいるかも知れないが、それは彼の誠実さの表れなのだろう。

 みんな過去にいろいろあった。笑い話で終わるなら話題にしてもいいが、振り返っても楽しくないことは終わりにしよう。みんなそれぞれに精一杯生きてきた。自慢話の方が気楽に聞ける。今年もクラス会は開かれないのだろうか。


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