市役所から「児童公園の手押しポンプが水を汲み上げない」と連絡があった。児童公園には花壇があり、近所の方が水遣りをし、子どもたちの遊び場になっている。手押しポンプを設置して10年ほどになるが、以前もピストンの劣化で水が出なくなったことがある。この暑さでピストンが痛んだのだろうと推測して、先輩とふたりで出かけた。
市役所の男女2名の職員も現場に来てくれた。隣の病院の手押しポンプからは相変わらず大量の水が汲み上がってくるから、ふたりにバケツを渡して水を汲んできて欲しいと頼む。ピストンを外してみると確かに多少劣化しているが使えないほどではなかった。先輩が下の弁を見て、外れていることに気が付き、正常な位置に戻す。
汲んできてもらった水を注ぎ、手押しポンプの柄を動かすと手ごたえがある。ふたりの職員と一緒に近所の喫茶店に行き、万が一に備えて井戸の重要性について話す。各小中学校や公園などに手押しポンプを設置することは災害への備えになるとも強調する。若い職員は手押しポンプに直に触ったことが無いし、どういう原理で水を汲み上げているのかも知らないから伝承する必要を感じた。
行政は市民のために働く組織である。人口減少の社会に向かうのは確実だから、それを見据えた未来づくりをして欲しいとも話す。店を出るとさらに暑さが増していた。今年はたいして雨が降らないうちに梅雨明けが宣言された。異常気象が叫ばれてもう何年になるのだろう。異常が常になれば、そのうちそんなものと受け止めるだろう。
家に帰り、「暑い、暑い」と言いながら窓の外を見ると、日陰で鳥が休んでいる。写真が撮れるだろうかと思いながら近づいても動く気配がない。鳥も暑さを避けてジッとしているようなので、少しずつ近づいてみる。80センチ、50センチと近づいても、首を回して警戒するが飛び立つ様子はなかった(写真)。
猛暑に鳥もビックリなのかも知れない。けれどまだ、蝉の鳴き声は聞こえないから、一時的な異常気象の到来なのだろうか。私は勝手に、地球と太陽の距離が1センチ縮まったとか、地軸の傾きが5センチ変わったとか、推測しているが、そういう研究者はいないのだろうか。
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