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強盗までしなければならない高校生

2022年06月07日 17時34分19秒 | Weblog

 朝から台風並みの風が吹き荒れている。昨日のお昼過ぎ、パトカーのサイレン音がなかなか止まなかった。きっと何かあったと思ったが、テレビニュースを見ることを忘れていた。今朝の中日新聞が最終ページで事件を報じていた。読んでみて、アレッと思うところが2カ所あった。

 「信金で包丁所持 17歳の少年逮捕」の見出しで、「駆けつけた署員が店内にいた、いずれも自称北名古屋市内の高校生の少年を、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕した。逮捕容疑では正当な理由がないのに、店内で刃渡り約17センチの包丁を持っていたとされる」とある。

 「いずれも」はどちらもの意味だから、「ふたりとも」と解釈してしまった。しかしよく読んでみると、市内在住も高校生も自称ということなのかと理解した。「いずれも」が無くてもそう読めるのだから、無い方がいいのにと思った。

 もう1つは「正当な理由がないのに包丁を持っていた」の文面は、警察署の発表通り何だろうが、正当な理由で包丁を持つことはあるのだろうかと考えてしまった。この高校生は「誰もお金を貸してくれない。お金出して」とカウンターの職員に要求したとある。何とひ弱な男の子なのかと思った。

 前科者となるまでに、何が彼を追い詰めてしまったのか。何に使うためにお金が欲しかったのだろう。還付金詐欺に大勢の若者が加担してしまっているが、そんな簡単に金儲けなど出来ないことがなぜ理解されないのだろう。

 安部元首相が講演会で、1千兆円以上の国債発行残高を不安視するのに対し、「私は大丈夫だと言いたい。確かに政府には借金があるが、半分は日本銀行に国債を買って持ってもらっている」「まだまだ国債は十分な信用があるから心配しないでもらいたい」と語った。

 日銀の黒田総裁も商品価格の引き上げが相次いでいることを受け、「家計の値上げ許容度も高まってきている」「揺るぎない姿勢で緩和を継続していく」と述べている。いったいお金はどこにあるのだろう。強盗までしなければならない高校生がいるのはどうしてなのか。世の中、おかしい。


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