友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

焦らず春を待つ

2012年03月08日 18時12分25秒 | Weblog

 

 ブラウンの電気かみそりを使っている。若い頃、かみそりで髭を剃るとひどく肌が荒れた。先輩教師が「電気かみそりがいい」と教えてくれた。丁度、家電メーカーが電気かみそりを売り出し始めた頃で、国産品を買った。しかし、切れ味もいまいちで、調子もよくなかった。先輩教師は「それぁー国産はダメだ。ドイツ製が堅牢でいいぞ」と言う。そこで初めてブラウンの電気かみそりを買った。20代の半ばだったと思う。

 電気店の店員が「ブラウンはデザインがあまり変わらないので替え刃に困りませんよ」と言うので、2代目もブラウンにした。それからずうっーとブラウンを使い続けている。2月になって、髭を剃ろうとすると何か引っかかる。よく見ると外刃に小さな穴ができている。替え時が来たのだ。このブラウンは10年以上使っている。内刃も外刃も2度取り替えている。電気店でブラウンの替え刃を探していると女店員が「何をお探しですか」と聞いてくれた。

 「ブラウンの4800というシリーズの刃なんですが、どうもないみたいで‥」と答えると、「実物を持ってきていただくのが一番確かなんですが」と言う。それでブラウンの替え刃が並べてあるところをもう一度見ていたら、確かこれではないかと思う外刃があった。「あの、すいません。これの内刃はどれですか?」とたずねる。「それですと、こちらですが、一度実物を持ってみえた方が‥」と言うのを遮って、「いや、これだと思います」と言ってしまった。女店員は心配して、「パッケージを開けなければ、お取り替えできますから」と念を押してくれた。

 家に帰って、忠告に従いパッケージを開けずに古い電気かみそりと見比べてみた。パッケージに書いてあるシリーズは2つしかない。いや、ブラウンはデザインを変えても刃は共通して使えるようにしているはずだ。内刃を見ると間違いなく古いものと同じだ。そう思って、パッケージを開け、セットしてみる。よし、じゃあ、外刃もこれだと思って取り出し、嵌めようとするができない。かみ合う場所が微妙に違う。6千円何がしも払って、おじゃんである。腹が立つというよりも自分の判断に情けなくなった。

 こういう落ち込みがよくないのか、体調不良でもないのに、低脈拍が続いている。昨年の9月以来、右膝が痛くなって長い間じっとしていた。身体を動かすことが極力少なくなった。ドキドキすることもなくなった。「心電図は異常だが、他にこれといったものが見当たらないので、様子を見ましょう」と医者は言う。恋の病は医者では治せない。以前はお酒を飲むと脈拍が上がったのに、秋以降は下がったままだ。少し運動をした方がいいと人は言う。チューリップもかなり芽が伸びてきた。温かくなれば草花の手入れもしなくてはならなくなる。焦らず、ゆっくり春を待つことにしよう。

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