秋晴れになり、小学校の運動場では、午前中は少年サッカーの、午後からは少年野球の、クラブチームが大声を出して練習している。声を出すのは練習の基本のようで、コーチから「もっと声を出せ」と檄が飛ぶ。
親が子どもに言ってはいけない言葉がある。「あなたは何をやっても遅いわね」。「また同じミスをしている」。「何回言ったら分かるの」。「こんなことも出来ないの」。女の子に「ブス」とか「チビ」、男の子に「役立たず」とか「デクノボウ」とか。
子どもを褒めると「つけあがる」と思い込み、貶して「奮起」させることが「教育」と思っている親は多い。しかし、自分が子どもだったら、叱られて「大きくなる」と思うだろうか。ダメな点ばかり突き詰められれば、委縮し絶望するだろう。
コーチたちは強いチームを作り上げたいから、いつも厳しい言葉が飛び交う。子どもたちも強くなりたいから、「ハイ」と素直だ。サッカーとか野球というスポーツの一面だからまだいいが、親は生活を共にしている。
親のやること、親の言葉を、子どもはよく見聞きしている。矛盾があれば、なんだそんなものかと思ってしまう。今日はNHKテレビ『鎌倉殿の13人』が放映される。畠山を討ち取った北条が、ますます執権の地位を強固なものにしていく。
ドラマでは権勢に酔う父の時政とそれを見ている子の義時、どんな展開になるのか興味深い。義時は父から、何を学び、何を改革するのか。史実よりもドラマの面白さが先に立ち、私は不満の大河ドラマだが、他に見るものはないから、今晩もブツブツ言いながら観てしまうだろう。
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