インドネシアで開かれていた20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が、宣言を採択して閉幕した。ウクライナ問題で採択できないのではないかとも言われていたが、実効性はともかく採択できたことはよかったのではないかと思う。
首脳たちは何よりも自国の利益を優先する立場にあるから、何を決めようと自国の利益にならないことには賛成しない。賛成できなくても反対しない、そういう同調の仕方もあるようだ。いずれにしても各国が話し合うことが世界の平和には必要なことだ。
資本主義経済は貧富の差を生み出すから、国が計画を立てる計画経済にすれば国民を幸せにできると言われた。計画経済は資本主義経済のような無駄を生まないから、すぐに資本主義国家に追いつき追い越すだろうとも言われた。
けれど、共産党が政権を握り経済活動を管理する社会主義国家は、官僚独裁とはなったが理想国家の建設には成功しなかった。中国は共産党独裁だが、資本主義経済国家である。経済活動を国家が管理運営することは、無理だと歴史が教えている。
アメリカの中間選挙で、意外に共和党が伸び悩み民主党と共和党が伯仲する結果となった。若い人の投票が民主党を支えたと言われている。民主党は物価高を抑えきれないし、ウクライナへの軍事支援は続けるというのに。
共和党は自由経済を支持して、競争がアメリカ経済を救うと考えている。そして、ウクライナへの軍事支援には反対している。日本もアメリカも、若い人は政治に無関心だ。どの政党が政権を握っても大して変わらないと信じている。
どういう社会が幸せなのか、試行錯誤を繰り返しながら築いていくのかも知れない。しかし、その過程で大切なのは個人の自由だろう。個々の人間がそれぞれに生きて、他の人を傷つけることがなくそれぞれが認め合える社会になって欲しいと思う。
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