友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

これはアブナイ

2014年06月08日 17時36分31秒 | Weblog

 「お金儲けをする気はありませんか?」という電話がかかってくる。「ハイ、ありません」と言って電話を切るが、中にはしつこく食い下がる人もいる。「郵便局や銀行にお金を預けていませんか?」と言うから、ウソのつけない私は「預けていますよ」と答える。「やっぱりお金を増やしたいと思ってみるじゃーないですか」と、こちらの土俵に上がりこんだつもりでいる。「ですから、もっと増やせる方法があるのです」と畳み掛けてくる。「親切にありがとうございます。でも、儲けるつもりはありませんから」と押し返す。

 確かに電話の向こうの営業マンが言うように、お金が要らない人はいないし、増えなくていいと思う人はいないだろう。私もお金は要らないなどと言えるほどの身分ではなし、投資や株や運用でお金を増やすほどの資金もない。商品を売ってお金を儲ける、労働なら時間を売って賃金を得る、これ以外にお金を得る方法を私は知らない。宝くじや競馬や競輪、パチンコやゲームなどでお金を得る人はいるが、失くしたという人はもっと多い。宝くじは当たる確率が極めて少ないが、ギャンブルは自分の知恵と勘で大金が手に入ると思える仕組みになっている。

 昨日の中日新聞『考える広場』は、「カジノ、要りますか?」というものだった。カジノ解禁を推進する超党派の国会議員は200人以上もいるそうだ。どういう感覚でカジノ解禁を勧めているのかと思ったら、日本にカジノがないので国際会議や展示会が半減しているとあった。「日本は世界に先駆けてギャンブルはしません」と胸を張って主張して欲しい。ギャンブルが人間性を豊にする話などひとつもない。「ギャンブルって心がヒリヒリするんです。この感覚を知ったら引き返せない」と、「立派なギャンブル依存症だった」俳優の六角精児さんは言う。

 ギャンブル依存症の治療に携わってきた精神科医の帚木先生は「この病気の主な特徴は2つ、借金とウソです」「一定の環境に身を置けば、お釈迦様だって依存症になる。アルコールや覚せい剤と同じです」と言う。さらに、「既に日本はギャンブル大国ですよ」「マカオのカジノは年商4兆円、これに対して日本の公営ギャンブルの年間売り上げは約6兆円、パチンコ・スロットの売上は約20兆円です」と話す。

 カジノ解禁推進議員は「合法カジノができれば、地下カジノの排除につながる。カジノの収益で伝統芸能や文化振興に充てる」「丁寧に説明して国民の理解を得たい」と言う。この言い方は安倍首相の得意技だ。特定秘密保護法の時も、今問題になっている集団的自衛権の行使も、こうした言い方だ。これはアブナイと思う。

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