友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

バレンタインチョコ

2010年02月14日 21時07分00秒 | Weblog
 『バレンタインコンサート』に行って来た。碧南市芸術文化ホール「エメラルドホール」で行なわれたコンサートである。知っている人は知っているのだろうが、主催者が誰なのか、何のためのコンサートなのか、よくわからないままであった。長女のダンナの上のお姉さんが出演するというので、それはぜひ観たいと思った。ダンナのお姉さんふたりはなかなかの美人で、上が声楽を、下がパイプオルガンの演奏を行なうと聞いた。ダンナのお父さんはクラリネットを吹くだけでなく、オルガンも弾ける。音楽に優れた才能を持っている一家である。

 名古屋オペラ協会の研究生が卒業してグループを結成し、発表会を行なっているものの一環のようで、今日はそのメンバーに師でもあるソプラノの鈴木恵美さんとテノールの神田豊寿さんそれにフルートデュオの千鳥足が加わったものらしい。お姉さんの今日の演目は、オペラ「カプレティー家とモンテッキ家」より『ああ、幾度か』であった。シュイクスピアの『ロミオとジュリエッタ』で有名な物語だ。あのベランダ越しに愛をささやく場面はよく知られているが、『ああ、幾度か』は仮死状態のジュリエッタを発見したロミオが自殺してしまい、目を覚ましたジュリエッタが絶望し、後を追って命を絶つ場面で歌われるものである。

 場面が想像できるような見事な歌いっぷりだった。声も鈴木恵美さんに次いでよく出ていたし、感情を込めて「私のため息をあなたへ送りたいのに‥ああ、幾度。ああ、どれほどあなたを捜し求めたでしょう」と切々と歌い上げていた。「よく声が出ていましたね」とダンナの父親に話すと、さすがに音楽一家の父親だから「まだまだですね」と手厳しい。オペラの中の曲がほとんどだったので当然なのだろうが、イタリア語だから何を言っているのかわからない。意味がわからない言葉をジッとして聞いているのはやはりかなり苦痛だ。

 出演者の親戚などの関係で来ている人がほとんどだから、そのうち飽きてくるのも無理はないと思った。映画のように日本語訳が映し出すような工夫があってもいいように思った。全曲イタリア語でなく、後半は日本語の歌でもよいのにとも感じた。鈴木さんと神田さんが日本語で「女心の歌」を歌った時、会場から大きな拍手が沸き起こった。ゲストへのお礼の拍手の意味もあると思うけれど、それ以上に「やっとわかる言葉の歌が聴けた」という拍手だったと思った。やはり、歌は言葉だから言葉の意味がわからなければ単なる音階でしかない。無意味な音階など聞きたくないのが本音だろう。

 出口で出演者の皆さんがバレンタインチョコを配っていた。孫娘が「日頃お世話になっているからパパちゃんにはチョコ用意してあるからね」と言っていた。そんなこんなで、私もバレンタインチョコが揃った。一番嬉しかったのは、心を込めたバレンタインチョコだ。本当にありがとう。
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