高島平発・文化的居場所「ミストラル」への夢

地域をファッション・音楽・お酒の“文化”の力で元気に!……地元に文化的な居場所作りを模索しています。

サルベージ?という英国式家づくりの概念。

2007年10月09日 23時56分32秒 | ●美意識・ファッション・デザイン私的考察
会社で印刷しているイギリス文化紹介の雑誌、「ミスター・パートナー」のバックナンバーをパラパラめくっていると、サルベージというリサイクル用語が。

本来は“すくい上げる”の意味で、沈没船の引き上げや廃品回収から転じて、イギリスでは取り壊した住宅から、使える部材を回収して商品として売る「サルベージショップ」が数多くあるそうなんです。

ビクトリア時代のドアやレンガに床材が、安価でリフォームに利用できるそうなんですが、何でも古くなると壊す日本の住宅文化と、50年、100年と古くなると価値が上がるイギリスの建築文化の違いなのでしょう、ちょっと考えさせられるものが・・・。

木の家とレンガの家の材質の違いとも言えるかもしれません。

でも、以外かもしれませんが木材はそこに育った木を使えば、樹齢分の耐用年数があるそうなんです。

実際に1400年前に造られた世界最古の木造建築、奈良の法隆寺は近くの山から切り出したヒノキで造られています。

このあたりで発想を変えて、その土地土地にある木を使って家を建てれば、費用は高くなるでしょうが、200~300年持つような家も可能になるのでしょう。

そういえば8月に北海道に帰った時に行った、ピザハウス「ココペリ」もカラマツ林を切り開き、その木を使ったログハウスなので200年以上は持つことになります。

きっと「ココペリ」も年数が経つほど、“味”が出るでしょう。

東京では無理でしょうが、地方でこんな概念で家造りが拡がれば、造林産業の復興、環境破壊につながる輸入材伐採の減少にもなり、やがては日本の木造家屋版「サルベージショップ」で、リサイクル利用も可能になるかもしれません。

環境破壊に温暖化の地球。
イギリス文化に少し学び、100年200年先を見据えた家造りが、日本にはこれから必要な気がします。
コメント
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