「火神」第68号
(いてふ集)
賞状の筒
永田満徳
間断なき金槌の音迎へ梅雨
シャワー浴び罵詈雑言を流しけり
推敲や時折うなる冷蔵庫
とんぼうの骸は風となりにけり
鰓呼吸したき残暑の夜なりけり
野分あと雲は途方にくれてゐる
鞄より賞状の筒豊の秋
どんぐりの落ちしばかりの光りかな
縄文の匂ひして栗焼かれけり
海見ゆる尾根行きにけり
「火神」第68号
(いてふ集)
賞状の筒
永田満徳
間断なき金槌の音迎へ梅雨
シャワー浴び罵詈雑言を流しけり
推敲や時折うなる冷蔵庫
とんぼうの骸は風となりにけり
鰓呼吸したき残暑の夜なりけり
野分あと雲は途方にくれてゐる
鞄より賞状の筒豊の秋
どんぐりの落ちしばかりの光りかな
縄文の匂ひして栗焼かれけり
海見ゆる尾根行きにけり