【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長代行 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

『寒祭』自選15句

2013年05月30日 07時07分10秒 | 句集
自薦15句
(レトリックを駆使した句集)
墓場よりをんな出でくる桜かな
こそばゆき地球ならんか潮干狩
山茱萸やほつれほつれの黄なる夢
犀の角この世の春を突いてみよ
蓮の葉や日出づるくにの日を盛りて
あめんぼに雨ならぬ雨ふりだしぬ
原城趾日暮れの蟬の地鳴りとも
いにしへはいまぞと落つる那智の滝
通勤車月の出づれば旅となる
青春は霧より生れて霧に消ゆ
山の気のいきほひに鮎落ちにけり
大いなる御空を背負ひ藺草植う
タクシーに放り込んだる霜夜の身
筋肉はをのこの衣装寒祭
日本てふ平たきものよ餅を食ぶ
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