【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長代行 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

Facebook「華文俳句社」Kabun Haiku 2020・6

2020年06月02日 17時15分00秒 | 「俳句界」華文俳句

俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!

 

Facebook「華文俳句社」Kabun Haiku 2020・6〜

 

2020年『俳句界』6月号が発行されました。

◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。

2018111日には、二行書きの華文俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。

◆2020年『俳句界』3月号の特別レポートにおいて、「熊本大学」で行われたラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。

◆どうぞご理解とご支援をお願いします。

 

俳句大學國際俳句學部的通知!

 

Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku  2020・6〜

 

2020年『俳句界』6月號已出版。

◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。

2018121日已出版華文俳句的合著,『華文俳句選』。

◆2020年『俳句界』3月號以八頁的篇幅特別報導了於「熊本大學」舉辦的「華文俳句の可能性」座談會。

◆請各位多多支持指教。

 

永田満徳選評洪郁芬訳
 
華文俳句【俳句界】6月号
郭至卿
跳出籬笆的貓
春意濃
〔永田満徳評論〕
作者對跳出籬吧的貓作單純的描寫。搭配季語「春意濃」,此兩項對照組合頗有芝不器男的俳句「永日和公雞跳出籬笆」的氛圍,描寫春天平淡恬靜的安穩。我很欣賞這首俳句。
 
 
郭至卿
柵を飛び出る猫
うらら
〔永田満徳評〕
「柵を飛び出る猫」だけの描写であるが、「うらら」という季語と響き合い、「永き日のにはとり柵を越えにけり 芝不器男」に似通う、春の日の穏やかな情緒を捉えていて、心惹かれる。
 
林國亮
二百萬人的遊行
手提電風扇
〔永田満徳評論〕
 
這首兩項對照組合的俳句以「兩百萬人」的具體數字描繪眾人蜂擁而來,搭配個人手上的潮流商品「手提電風扇」,作者勾勒了一幅屬於這個年代的遊行抗議場景。
 
 
林國亮
二百万人の抗議パレード
携帯扇風機
 
〔永田満徳評〕
「二百万人」という、人の数の多さと、「携帯扇風機」という、現代的な、はやりのツールとの取合せによって、現代の「抗議パレード」の一場面をうまく切り取っている。
雨靈
戶口名簿外的家人
幼貓
〔永田満徳評論〕
貓一次可生產許多小貓。作者眼前的大概是一群野貓吧?「戶口名簿外的家人」是很妙的措辭,形容自由自在的景況中略帶些許的哀愁。而這的確是野貓真實的景況。 
 
 
雨靈
戸籍謄本にない家族
子猫
〔永田満徳評〕
猫は一度に多くの「子猫」を生む。野良猫であろうか。「戸籍謄本にない」という措辞はうまい表現で、哀しくもあり、自由気ままでもある野良猫一家が詠み込まれている。


 
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俳句大学 Haiku Column 「今月の秀句」2020・6

2020年06月02日 17時05分00秒 | 「俳句界」今月の秀句
俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!

 

〜俳句大学 Haiku Column 「今月の秀句」2020・6〜

 

◆俳句総合誌『俳句界』6月号が発行されました。

◆俳句大学 〔Haiku Column〕の「今月の秀句」から選句・選評した句を掲載しています。また、「俳句界」2019年1月号から毎月連載しています。

 向瀬美音氏は日本語訳の改善に着手している。五七五の17音の和訳は、HAIKUをただ端に日本の俳句の五七五の17音にしただけではなく、原句のHAIKUの真価を再現するものであり、国際俳句の定型化に一歩近づくための有効な手立てであることを強調しておきたい。

◆例えば、ある日本の国際俳句大会で「飢えた難民の/前に口元に差し出す/マイクロフォン一本」のような三行書きにしただけで散文的な国際俳句が大会大賞、或いはある国際俳句協会のコンクールで「古い振り子時計―/蜘蛛の巣だらけになっている/祖父のおとぎ話」のような切れがあっても三段切れで冗漫な国際俳句が特選を受賞しているように、三行書きの国際俳句が標準になっていることに危惧を覚えて、俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。

◆2017年7月にフランス語圏、イタリア語圏、英語圏の55人が参加する機関紙「HAIKU」を発行しました。12月20日発行の2号では91人が参加しました。また、5月31日発行の3号では96人が参加し、320ページを数えます。さらに、12月26日発行の4号では112人が参加し、500ページを数えます。そして5号では150人が参加して、550ページを越えて、8月1日に出版しました。また、2020年3月25日には「国際歳時記」の第1段として【春】を出版しました。

◆最近では華文二行俳句のコンテストを行い、華文圏に広がりを見せて、遂に、2018年11月1日にニ行俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。

◆総合俳句雑誌「俳句界」2118年12月号(文學の森)の特集に「〔Haiku Column〕の取り組み」について」が3頁に渡って書いています。

◆『俳句界』2020年3月号の特別レポートにおいて、熊本大学で行われたラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。

◆どうぞご理解ご支援をお願いします。

 

juin aout de 「HAIKUKAI俳句界」!

〜Haikus du mois de Haiku Colum de Haiku Universite〜

◆Le juin de aout de HAIKUKAI俳句界 vient d'etre publie.

◆il contient les meilleurs haikus du mois selectionnes par M. Nagata. 

◆Selon ce plan nous allons continuer a publier des haikus en deux lignes avec kire et toriawase.

 

The June issue of 「HAIKUKAI俳句界」!

〜Haiku Colum of Haiku University [Monthly best Haikus]〜

◆the June issue of HAIKUKAI俳句界 has just been published. 

◆It contains the best haikus of the month selected by M. Nagata. 

◆according to the plan, we will continue to publish 2 lines haikus with kire and toriawase.

 

【今月の秀句monthly excellent Haikus    

永田満徳選評・向瀬美音選訳

 FacebookHaiku Column」より)

 

Haiku Column(俳句大学)今月の秀句(「俳句界」R2.6月号)
 
 
(Facebook「Haiku Column」より)
 
ジェラール マレシャル
パンデミック生れ変はれたき小さき花
〔永田満徳評〕
「パンデミック」の世であればあるほど人の世から逃れ、人以外のものになりたいと思うものである。「小さき花」への変身願望が素直に表現されて、共感できる。
 
Gerard Marechal
pandémie -
ah pouvoir me réincarner en simple fleur 
〔Commentaire de Mitsunori Nagata〕
Dans le monde de la pandemie, nous voulons échapper au monde et nous voulons devenir autre chose en tant qu'être humain. Le désir de se transformer en [une simple fleur] est bien décrit et nous sympathisons bien.
 
クリスティーナ チン
完全封鎖柳の花に蜂の音
〔永田満徳評〕
コロナ対策の軟禁生活の最中、窓の外で飛び交う「蜂」はたしかに羨望の対象となるものである。不自由と自由との対比によって、「都市封鎖」の一市民の姿がよく描かれている。
 
Christina Chin
lockdown morning
the bees freely humming in willow blossoms ~ Christina Chin
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
During the life of locked down city, we look at the bees freely flying. Comparing freedom and absence of freedom, she describes well a citizen of a locked down city.
 
シウ ホング-イレーヌ タン
完全封鎖家族の会話戻りたる 
〔永田満徳評〕
「都市封鎖」による引きこもり生活をチャンスとばかり、「家族の会話」ができることを喜んでいるのである。これも「都市封鎖」の捉え方の一つで、楽天的なところがいい。
 
Siu Hong-Irene Tan
lockdown
return to warm morning talk between father, mother and children
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
Withdrawal by city lock down, she enjoys well the family conversation. It is one way to speak about the city lock down and it is good to take things optimistically.
 
(Facebook「Haiku Column」より)
 
【3月8日(女性の日) さんがつようか sangatsuyouka / 8 march / 8 mars】
カメル メスレム
女性の日手の優しさに身を任す
Kamel Meslem
8 mars
Douceur aux caresses de la main elle s'adonne la joie
サラ マスモウディ
スクリーンに大きなをんな女性の日 
Sarra Masmoudi
le grand panorama des femmes sur les écrans~
8 Mars
 
 
【鱒 ます masu / trout / truite】
ジゼル エブロット
黄昏や虹鱒月を呑み込みぬ 
Gisèle Evrot
crépuscule ~
la truite arc-en-ciel gobe la lune
アブダラ ハイジ
虹鱒や湖に朝日の輝きぬ 
Abdallah Hajji
truite arc-en-ciel
dans le lac les premiers rayons de soleil
 
 
【初蝶  はつちょう hatsuchou / first butterfly / premier papillon】
バーバラ オルムタック
初蝶や下駄の歩みの優美なる  
Barbara Olmtak
her graceful steps on the geta
first butterfly
コリナ クリスティン
初蝶や君のの言葉を掴みたる  
Corina Cristian
primul fluture
îţi prind cuvintele din zbor premier papillon
 
 
【チューリップ ちゅーりっぷ chu-rippu / tulip / tulipe】
タンポポ 亜仁寿
結婚を誓ふ祭壇チューリップ 
one tulip on one stem
wedding vow at the altar
マリン ラダ
チューリップ郵便受けに初恋文 
Marin Rada
tulipe rouge‐
dans ma boîte aux lettres première lettre d'amour


 

 

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