
コンビニを辞めてから、私は朝何時に起きればいいのかわからなくなり、眠くなったら眠り、起きたらご飯を食べる生活だった。白浜さんに命じられるままに履歴書を書く作業をする他には、何もしていなかった。
何を基準に自分の身体を動かしていいのかわからなくなっていた。今までは、働いていない時間も、私の身体はコンビニのものだった。健康的に働くために眠り、体調を整え、栄養を摂る。それも私の仕事のうちだった。
[ken] 主人公は再びコンビニで働くことになる、という場面で本書はエンディングとなります。長い人生、まだまだ自分に適した職場で働き続けられるならば、私は誰に何と言われようと主人公の選択に賛成です。かくいう自分は、あと4年半も過ぎれば完全リタイアを迎えますので、その後になって、どうしたものかなぁ~っと考えても遅いわけですから、「やりたいこと」や「やり残したこと」「すべきこと」を絞り込んでいきたいと思っています。(終わり)