たばこの気持ち

自転車の件で補足したいことがありました。それは、私たちが少年時代に自転車まわりのことを熟知していた、ということです。パンク修理は、当たり前にできました。ブレーキやチェーンの調整もやりましたね。

廃車になった自転車があれば、タイヤはニワトリ小屋のドアなどに再利用され、チューブは子どもの遊具に引っ張りだこでした。とくに、車輪のスポークの先端をモリにして、チューブでひっかけ、川魚を捕る「水中鉄砲」には必須でした。

ライトの発電機には、貴重な磁石がありましたし、ぎっしり巻かれているコイルもさまざまな用途に再利用しました。

それから、タイヤとスポークを外した「タガ」は、直立させ外側の溝に細い棒を押し当て、回しながら前進する遊び「タガ回し」に使われました。というわけで、放置自転車が迷惑行為として横行している昨今、「ずいぶんと贅沢な話だなぁ」と思います。

先日、テレビで「100歳以上の人の美味しかった食べ物ランキング」が紹介されたそうです。若い上司に「さて、1位〜3位は？」と問われ、私の直感では1位がバナナだったのですが、まったく違いました。

1位 白米のご飯（銀シャリ）
2位 チョコレート
3位 カレーライス

正解をお聞きして、戦前・戦中・敗戦後を知っている世代では、なるほど「白米のメシ」が一番美味しかったのか、と再認識させられました。よし、私は食べ過ぎと飲み過ぎに注意して、持病の糖尿病を本気で改善しようと思いました。