福井県越前市が発注した小学校の体育館改築工事で、杭53本のうち、8本のデータで流用が確認。
越前市の調査で判明した経緯。業者みずからの調査で判明したのではない。
こういう点でも、自治体の能力の維持、確保が大事だと思いました。
この件も、旭化成建材のように組織的におこなわれていたものかどうか、も注目していかなくてはなりませんね。
■日経・・・ 三谷セキサンでも杭打ちデータ流用 福井の小学校体育館
マンションなどの基礎工事のための杭(くい)打ちで、業界大手の三谷セキサン(福井市)は26日、1件のデータ流用があったと発表した。杭が支持層に達していることを確認しており、安全性に問題はないとしている。
杭打ちデータの改ざんが明らかになったのは、旭化成建材(東京・千代田)、ジャパンパイル(東京・中央)に続き3社目。
流用が見つかったのは、福井県越前市が発注した小学校の体育館改築工事。工事は2013年7月から14年7月に実施、杭53本のうち、8本のデータで流用が確認された。問題拡大を受けた同市の調査で発覚、三谷セキサンに指摘したことで流用がわかった。
同社によると、施工報告書に記載する電流計のデータについて、現場担当者が紛失したため他の杭のデータを流用。チェックを担当する工事責任者も見逃していたという。再発防止策として掘削直後の電流計を写真で撮影し施工報告書のデータと照合するほか、過去5年間の施工案件全てのデータについて調査を進める。
同社は杭製造でシェア27%近くを占める最大手で、自社で杭打ちも手掛けている。
同社の三谷進治社長は26日記者会見し、「関係各位の安全・安心に対する信頼を損ね、申し訳なく思う」と謝罪した。