昨日は福井県高教組による「教職員の長時間労働の解消を考えるシンポジウム」が教育センターで開かれ参加しました。
中嶋哲彦愛知工業大学教授、小川一樹福井テレビ報道部記者の報告。会場からも質問、意見相次ぎ高い関心です。
主催者挨拶で長谷川浩昭高教組委員長は「自民は残業代支給に否定的で定額働かせ放題が続きかねない。11月5日には高P連もシンポを計画し、全国的な署名も始まるなど教職員の労働をめぐって歴史的な動きになっています」と述べました。
中嶋教授は、「教職員は自発的に残業しているのではなく、残業せざるをえない制度の環境下にある。教職員調整額を支払わせても勤務時間削減のインセンティブ働かない。働かせ放題となる。各教科の授業を担当する教員の増員が必要」と指摘しました。
福井テレビの小川氏は「4年前、母校の足羽中学校に半年間密着し、番組「聖職のゆくえ」を制作したが、朝6頃から夜10時頃まで先生がいて、80時間超える残業する教員が半数超えるなど驚くべき実態だった。給特法の存在も初めて知った」などと語りました。
また、新採用教員の息子さんが自死し、公務災害と認めさせた嶋田富士男さんの手記が紹介され、担当した海道弁護士は「教員みんなが大変で嶋田さんをサポート出来なかったなかで、嶋田さんは孤立化した。教員だけでなく国民がこの課題をどうするか、それぞれが考えて行動して欲しい」と述べました。
講演する中嶋教授
報告する小川氏