『欲しがらない若者たち』(山岡拓著、日経プレミアシリーズ)を読む。
ここ10年ほどの間に、日本経済新聞社が実施した消費者向けアンケート調査の結果や、若者へのインタビューなどをもとに、若年層の意識や行動、消費動向の変化とその背景を探っている。
そこからあぶり出される若者像は、
「車に乗らない。ブランド服も欲しくない。スポーツしない。酒は飲まない。旅行しない。恋愛には淡白。貯金だけが増えていく」
今の若者が目指すのは、実にまったりした、穏やかの暮らしである。自宅とその周辺で暮らすのが好きで、和風の文化が好き。科学技術の進歩よりも経済成長を支える勤勉さよりも伝統文化の価値を重視する。エネルギー消費は少なく、意図しなくても結果的に「地球にやさしい」暮らしを好む。
本書での「若者」は20代と定義しているが、後半は、平成生まれすなわち20歳より下の世代についての考察まで及ぶ。ここでも「成熟消費を体験した親とネットからの情報により、もう昔のように元気な20代にはならないだろう」と結論付ける。
なるほど、そうだよな。それが良いことかそうでないかの価値判断は非常に難しいが、現実として・・・、
ギラギラした若者たちなんてもう日本には出現しない。
金網デスマッチに魂を震わすような若者なんてもう出てきやしない。
ここ10年ほどの間に、日本経済新聞社が実施した消費者向けアンケート調査の結果や、若者へのインタビューなどをもとに、若年層の意識や行動、消費動向の変化とその背景を探っている。
そこからあぶり出される若者像は、
「車に乗らない。ブランド服も欲しくない。スポーツしない。酒は飲まない。旅行しない。恋愛には淡白。貯金だけが増えていく」
今の若者が目指すのは、実にまったりした、穏やかの暮らしである。自宅とその周辺で暮らすのが好きで、和風の文化が好き。科学技術の進歩よりも経済成長を支える勤勉さよりも伝統文化の価値を重視する。エネルギー消費は少なく、意図しなくても結果的に「地球にやさしい」暮らしを好む。
本書での「若者」は20代と定義しているが、後半は、平成生まれすなわち20歳より下の世代についての考察まで及ぶ。ここでも「成熟消費を体験した親とネットからの情報により、もう昔のように元気な20代にはならないだろう」と結論付ける。
なるほど、そうだよな。それが良いことかそうでないかの価値判断は非常に難しいが、現実として・・・、
ギラギラした若者たちなんてもう日本には出現しない。
金網デスマッチに魂を震わすような若者なんてもう出てきやしない。