湯川氏と後藤氏のイスラム国拘束の映像を観たのが約10日前。その時の率直な気持ちは「しゃーないな」。一瞬、自分が冷たい人間なのかなとも思ったが、幼児や児童虐待、震災などの報道に対しては、かなり感情移入してしまう方だ。今回のニュースについてはそういう風には思えなかった。天候を無視し無謀に冬山に登って遭難した人や、台風の時に野次馬で荒れる海を見に行って波に飲み込まれた人などのニュースに感じる、「しゃーないな」と同じ気持ち。私の周りで、優しくて良心的な人でも、「こんな時にあんな地域に行ったら、そうなっちゃうよ」と似たような意見がほとんどだ。もちろんみんな助かってほしいとは思っていたが。
安倍首相は本日早朝の緊急記者会見で、「テロリストたちを決して許さない」、「その罪を償わさせるために国際社会と連携する」、「日本がテロに屈さない。食糧支援、医療支援といった人道支援をさらに拡充する」などとコメントしている。でも本件が契機となり具体的に日本の中東政策が変わったり、米国やヨルダンとの関係に変化が生じることはない。
世の中で問題を解決する方法は三つある。一つは、自分で解決する。もう一つは、他人に解決してもらう。最後の一つは、時間が解決する。今回のケースは結局三つ目のパターンだ。日本とイスラム国では命のレートが違いすぎる。条件が合わなければすぐにこういう結果になる。政府もそれはやむなしと思っていただろう。ともかく、結果は最悪だが事件は解決した。
メディアは、「これで日本も今後テロの標的となる」、「国をあげてテロ対策をしなければならない」などと言っているが、危険な地域へ足を踏み入れないこと以外に打つ手はない。マスコミも数日間はかまびすしいが、喧騒はすぐに収まるだろう。そうして事件は風化する。日本にとってこの先の出来事と繋がっていかないから。
多くの日本人にとっての認識は、遠い中東で起こっている対岸の火事。東シナ海とインド洋を挟んだ向こう岸の出来事だ。
安倍首相は本日早朝の緊急記者会見で、「テロリストたちを決して許さない」、「その罪を償わさせるために国際社会と連携する」、「日本がテロに屈さない。食糧支援、医療支援といった人道支援をさらに拡充する」などとコメントしている。でも本件が契機となり具体的に日本の中東政策が変わったり、米国やヨルダンとの関係に変化が生じることはない。
世の中で問題を解決する方法は三つある。一つは、自分で解決する。もう一つは、他人に解決してもらう。最後の一つは、時間が解決する。今回のケースは結局三つ目のパターンだ。日本とイスラム国では命のレートが違いすぎる。条件が合わなければすぐにこういう結果になる。政府もそれはやむなしと思っていただろう。ともかく、結果は最悪だが事件は解決した。
メディアは、「これで日本も今後テロの標的となる」、「国をあげてテロ対策をしなければならない」などと言っているが、危険な地域へ足を踏み入れないこと以外に打つ手はない。マスコミも数日間はかまびすしいが、喧騒はすぐに収まるだろう。そうして事件は風化する。日本にとってこの先の出来事と繋がっていかないから。
多くの日本人にとっての認識は、遠い中東で起こっている対岸の火事。東シナ海とインド洋を挟んだ向こう岸の出来事だ。