時津風部屋暴行事件を受けて日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は8日、協会の最高意思決定機関である理事会に外部理事の起用を検討することを明らかにした。当然というか遅すぎる対応である。
今回の事件といい、朝青龍モンゴル帰国事件といい、協会の意思決定が後手後手に回っている。元々理事・監事、役員すべて現役時代相撲道しかキャリアのない力士OBである以上、組織運営能力ついては何とも心許ない。
相撲協会といえば数年前、大阪場所の升席の入場チケットを購入した時のことを思い出す。当時は若貴ブーム後、本場所の入場者数も芳しくなく、協会は苦肉の策で升席を席の値段のみで、すなわちお茶屋のお土産やお弁当といった付加価値を一切付けずに販売しだした。確か一席1万円もしなかったと記憶する。「この値段なら買えるな。」ということで、新聞広告に出ていた事前予約の番号へ電話。すぐに予約が完了し、場所一ヶ月前には、会場の大阪府立体育館に、「本場所準備室」という協会の事務所が設置されるので、そこまで買いに来てほしいとのこと。
そこで期日になると、府立体育館にある「本場所準備室」へ向かった。体育館の裏側の奥の方、暗い場所にその部屋はあった。恐る恐る事務所へ入るとそこには、当時の理事(親方衆)がずらりと壁際へ机を並べて座っていた。皆無言で特にすることもなく(新聞や雑誌等を読むわけでもなく)じっと座っている。異様な光景。そこで「チケット予約していたものですが・・・」と言うと、その中の一人の親方(現役時代のシコ名は分からず)が「こっちです。」と自分の机へ呼んでくれた。そこで名前と13日目を予約していたということを告げると、親方は机の引き出しから、15個に仕切られた長い木の箱を取り出した。その中の一つ一つの仕切りの中に初日から千秋楽までのチケットが各日の所に入っているのである。13日目のチケットが入っているその箱から私の分(チケットに私の名前を書いた紙が輪ゴムで留められていた)を取り出し現金と引き換えに渡してくれた。
普通スポーツのビッグイベントはチケットぴあ等のオンライン販売で捌くのが当り前で、その時は「なんちゅう時代遅れや!」と心底呆れ返った。それと同時に事務所の親方衆の手持ち無沙汰の雰囲気からも、「こういうアナログ的な販売でもしていかないと彼らの仕事がなくなってしまうのだな。」と妙に納得したことを覚えている。それと同時に、「もう少し民間のプロモーションのノウハウが注入されればイベント(本場所)も活性化されるだろうに。」と感じた。
協会はその頃からも、いや、組織発足以来全く変わる努力をしてこなかったのだろう。今回現役の力士が親方や先輩力士から暴行を受けて亡くなるという前代未聞の事件が起きた。これを機に大胆な組織変革へ乗り出していってもらいたい。
今回の事件といい、朝青龍モンゴル帰国事件といい、協会の意思決定が後手後手に回っている。元々理事・監事、役員すべて現役時代相撲道しかキャリアのない力士OBである以上、組織運営能力ついては何とも心許ない。
相撲協会といえば数年前、大阪場所の升席の入場チケットを購入した時のことを思い出す。当時は若貴ブーム後、本場所の入場者数も芳しくなく、協会は苦肉の策で升席を席の値段のみで、すなわちお茶屋のお土産やお弁当といった付加価値を一切付けずに販売しだした。確か一席1万円もしなかったと記憶する。「この値段なら買えるな。」ということで、新聞広告に出ていた事前予約の番号へ電話。すぐに予約が完了し、場所一ヶ月前には、会場の大阪府立体育館に、「本場所準備室」という協会の事務所が設置されるので、そこまで買いに来てほしいとのこと。
そこで期日になると、府立体育館にある「本場所準備室」へ向かった。体育館の裏側の奥の方、暗い場所にその部屋はあった。恐る恐る事務所へ入るとそこには、当時の理事(親方衆)がずらりと壁際へ机を並べて座っていた。皆無言で特にすることもなく(新聞や雑誌等を読むわけでもなく)じっと座っている。異様な光景。そこで「チケット予約していたものですが・・・」と言うと、その中の一人の親方(現役時代のシコ名は分からず)が「こっちです。」と自分の机へ呼んでくれた。そこで名前と13日目を予約していたということを告げると、親方は机の引き出しから、15個に仕切られた長い木の箱を取り出した。その中の一つ一つの仕切りの中に初日から千秋楽までのチケットが各日の所に入っているのである。13日目のチケットが入っているその箱から私の分(チケットに私の名前を書いた紙が輪ゴムで留められていた)を取り出し現金と引き換えに渡してくれた。
普通スポーツのビッグイベントはチケットぴあ等のオンライン販売で捌くのが当り前で、その時は「なんちゅう時代遅れや!」と心底呆れ返った。それと同時に事務所の親方衆の手持ち無沙汰の雰囲気からも、「こういうアナログ的な販売でもしていかないと彼らの仕事がなくなってしまうのだな。」と妙に納得したことを覚えている。それと同時に、「もう少し民間のプロモーションのノウハウが注入されればイベント(本場所)も活性化されるだろうに。」と感じた。
協会はその頃からも、いや、組織発足以来全く変わる努力をしてこなかったのだろう。今回現役の力士が親方や先輩力士から暴行を受けて亡くなるという前代未聞の事件が起きた。これを機に大胆な組織変革へ乗り出していってもらいたい。