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「ギャ句(グ)」とは、名句の一部を変えて、意味や場面の転換を味わい笑う言葉遊びと。
ここでは、正岡子規の句を使って、一般募集した2243句から選句したもの。
高級ダジャレというものか、元が俳句だけに品が残っていますね。
上手いのを書き留めて置くと
こよひこそ嬉しそうなり雉の声 → こよひこそ嬉しそうなり知事の声
土筆煮て飯くふ夜の台所 → 追試にて飯くふ夜の台所
堂の名はみな忘れけり春の風 → 党の名はみな忘れけり春の風
鯉の背に春水そゝぐ盥かな → 恋の背に春水そゝぐダライ・ラマ
百卷の古書の山こえ春は來ぬ → 百均の古書の山こえ春は來ぬ
どんよりと青葉にひかる卯月哉 →ドンペリと青葉にひかる卯月哉
桐の花めでたき事のある小家 → 桐の花めでたき事のあるでしょうか
〇五月雨や畳に上る青蛙 → 君誰や畳に上る青蛙
◎井のそこに沈み入りけり桐一葉 → 井のそこに沈み入りけりキリストは
銭湯を出づる美人や松の内 → 銭湯を出づる美人やうちのつま
最後に、私も一句つくってみようとしたのですが、
いくらひねっても、できません。
一音、二音の変換なんですが、そこに至る凝縮度は凄いと
改めて感心いたしました。