所用の合間に暫し比治山公園を歩きました。写真同好会のメンバーから陸軍墓地の礼拝堂がなくなっていると教えてもらい、その後の様子も気になって いたのが訪ねた直接の動機でした。緑深まる入梅を前にした平日の静かな園内をゆっくりと周回しました。〔6月4日(月)〕
↓ 入口にあった礼拝堂が撤去された陸軍墓地は何故なすっきりとした感じになっていました。詳細は不明ですが、撤去跡は何らかの整備がなされるようです。
↓ この墓地には1877年の西南の役から1941年~45年の太平洋戦争までの間に国内および海外で亡くなった約3500基の墓石があり、日清戦争、北満事変(義和団事事件)及び第一次世界大戦により広島でなくなった中国、フランス、ドイツの人々も葬られています。
↓ 陸軍墓地の先端の高台からは広島市街地南部や広島湾の好眺望が得られていましたが、園地の樹々が高く伸びてきて眺望も限定されてきました。黄金山などはもう殆ど樹々に隠れてしまいました。
↓ 入梅直前になって、広島の暑い夏を象徴するキョウチクトウが花開いてきました。
↓ 園内を歩きながらふと頭を擡げると緑濃くなった園地の樹々の上に今はFM放送の電波を発する塔の先端部が目に飛び込んできました。
↓ 南北の園地を結ぶ雲霓橋(うんげいきょう)。木立に包まれて涼し気な佇まいです。
↓ この日は休館の広島市現代美術館でした。今は園内の中心的な施設です。
↓ 現代美術館の周囲には彫刻の野外展示が行われています。これはその一つの「EVE」(船越保武作・1986)。
↓ 広島市現代美術館の裏側の軒下が遊歩道として昼間は開放されています。この時期は木陰の涼しい散歩道となります。
↓ 現代美術館前の北側に開かれたムーアの広場です。深い緑に包まれようとしています。
↓ ムーアの広場の先端からは京橋川を挟んで広島市中心部の市街地の展望が広がります。
↓ 現代美術敷地の道路に面した壁が波動を描いて延びています。
↓ 現代美術館の法面の植え込みに設置された「安芸の翼」(澄川喜一・1987~88)が光の中にフェイドアウトしていました。
↓ 園内の通路から見上げる現代美術館の塔翼はいつも気になる存在です。この日も同じ白い壁と共に写真に納めました。